中学校の頃に経験した自転車の「つくも神」の不思議な体験談

不思議な体験談

中学生の頃、通学に使っていたお気に入りの自転車が通学途中でブレーキのワイヤーが根元から外れました。残念に思いながらも帰りに修理をしようと思っていましたが・・・
なんと、帰りに自転車にまたがってブレーキを確かめると、な、なんとすっかり元通りになっていました。

「物にはすべて神様が宿っている」

このお話を日本人なら一度は聞いたことあるとおもいます。長年大切に使っていたものには魂がやどって持ち主に答えてくれるというのがよくあるお話ですよね。

そんないろんなものに宿る神様を「付喪神、九十九神(つくもがみ)」といいます。私もその神様のお世話になったかもしれないのですが、その時のお話をいたします。

私は当時私立中学に通っていて、自宅から8kmほどの距離を毎日自転車で通っていました。そんなある日の通学途中で愛車(ブルーサンダー号)の右のブレーキがブレーキレバーのすぐそばのワイヤーが切れてしましました。

その時の私は「ああ、ブルー号、なんてこったい、ごめんよ。」と心から自分のブレーキの握りが強かったことを悔やみました。しかし、通学途中、まだ学校までの道のりは3kmほどあるので、切れたワイヤーを元の位置に戻してそのまま登校しました。

その日の私は授業中も自転車のことが気になって仕方がありませんでした

帰りに行きつけの自転車屋さんで修理してもらおうと心に決めて、下校時間になり、傷ついた自転車を確かめたところ・・・な、なんと・・

直ってるんです。切れたはずのブレーキのワイヤーがしっかりと元通りになっているんです。朝、握っても反応のないブレーキもしっかり反応があります。引っ張ってみてももちろん外れません。この不思議な現象に私の心は踊りました。

もちろん周りの友達に「朝切れたブレーキが直った!!」と伝えました。しかしながら、誰も信じてくれませんでした。もちろん学校に自転車を直してくれるような方は存在しませんから、これは「神様が直してくれたんだ!」とその当時は思っていました。

晴れの日も、雨の日も、風が強い日も毎日毎日通学や遊びに使っていた

自転車のブルーサンダーが私の愛に答え、自らのブレーキという怪我を治したんだと理解しています。もうその体験から20年近くたちますが、あとにも先にも他のものでそのような不思議な現象が起こったことはありません。

たった一度、一つの物での出来事ですが、私にはその出来事は、物の神様「つくも神」が起こした現象だと確信しています。現代の科学では理解や説明ができない不思議なことが起こるときがある日突然皆さんの周りにも起こるかもしれません。

それが物が起因する現象であれば、あなたの大切なものが「つくも神」として力を使ってくれたのかもしれません。どんなものでも魂、神が宿る、だから、大切に、感謝の気持ちをもって扱っていきたいですね。