夜中に目が覚めて枕元がドシドシと足音がして絶対振り返ってはいけない、目を閉じていなさい。そう声が聞こえたと同時にどんどん足音が近くに、私の隣まで来たと思ったら誰かの手が私の首に爪を立てながらこう言いました。目を開けなさい。。。そしてすぐ意識を失いました。
いつものように寝ていると夜中に目が覚めてトイレに行こうと思ったんですが
なぜか身体が動かないんです。
手も足も動かなく、そして視界はぼんやりしていました。
でも意識ははっきりしていて「あれ。。。どうしよう。しびれてるのかな?」とか思っていて、少しそのままの状態で首だけが動かすことが出来ました。
横には弟が一緒に寝ているので、何となく周囲を見渡していると奥から(頭の先)ドシドシと足音が聞こえてくるのです。
しかし首しか動かないので見る事ができませんでした。
どうしようもないところでどんどん足音が近づいてくるのです。
すると急に声が聞こえてきました。確か耳元の近くで聞こえてました。
絶対振り返ってはいけない、目を閉じていなさい。っと。
急な事だったので怖くなり目を閉じてずっとこらえていました
しかし足音はさらに近くなり、そして私のところにきて足音が止まりました。
どうしたらよいのか分からなくなりパニックになっていました。でも目は絶対に閉じてろというのは絶対だったので、早くなんとかしてくれ、たのむからどっかいってくれ。
そう願っていました。音はしなくても居ることだけは分かっていました。
首に違和感がありました。
なんだか寒気がする。なにかに触れられました。硬いものが。直ぐ分かりました。爪だと。
しかも両手で爪を立てられて狙われてる…
「これは異常だ、おかしい。殺される、やめてくれ。。。」それだけを願っていました。
身体さえ動けばと思い目を閉じなら何度も試しましたが駄目でした。ピクリとも動かない私の身体はどんどん焦っていくばかりで。
もうどうしようもできない、もがき苦しんでいく様でした。
そしてその誰だか分からない物が言いました。「目を開けなさい。大丈夫、直ぐ楽になるから。」この言葉を聞いたとき、こう思いました。
目を開けたら終わりだと。
こらえました。相手が何度も同じことを繰り返して来ます、どんどん恐怖が実感してきました。
何しろ声は間違いなく女の声
私の家に今女の人はいません。
声を聴くたびに私は今のこのわけの分からない状況を実感しながら命の危険を感じていますから。
相手もとうとうあきらめたのか首から手を放したのです。
足音もどんどん離れていきます。
「良かった、ホントに良かった。私は解放された」そう思いました。
しかし足音は急に勢いよく私のところに向かってきました。
音も半端じゃありませんでした。
そしてその女は耳元でこう言いました。「助かったと思った?」
それを聞いた私は意識を失いました。
朝目が覚めたのは5時過ぎだったのは覚えています。身体中が汗まみれでした。
私はこの体験をずっと忘れられずにいます。