カーテンを揺らして危険を教えてくれた不思議な体験

不思議な体験談

私が中学生の時に膝を怪我してしまい、手術するために入院をしていた時の話です。その病院は古く幽霊が出そうでしたが、幼かった私は気にしないようにしていました。病室は大部屋で怖くないはずの環境でした。

隣にいたのは同年代ぐらいの少年でほとんど話はしませんでした。不思議な体験は手術を終えたその日にやってきました。

朝から麻酔で眠っていた私は夜になると目が冴えてしまい眠りにつくことができなかったのです。そのため、夜更かしをしていました。

普段は親が厳しく夜更かしなどできませんが、親から解放されている入院期間は自由を楽しもうという考えから我慢ができなかったのです。

その夜、夜更かしをしているとひとりでに動くカーテンを見てしまいました。そのカーテンはとなりの少年とわたしを遮るためのカーテンでした。となりの少年は電気をつけていて起きていました。

しかし話したことのない少年に声をかけることができず、カーテンの揺れを知らせることができませんでした。そこからカーテンを眺めているとやはりひとりでに動いていました。

その時の恐怖は今でも忘れられません。怖いときは目を閉じようと思い、電気を消して目を閉じていると二分後に看護師らしき人が廊下からやってきて手術をしたほうの足をゆすってきました。

看護師かどうかも目を閉じていたため定かではありませんが

親が看護師に私が悪いことをしていないか監視していてくれと頼んでいたので、看護師に夜更かししていることをばれてはいけなかったのです。

そのときは、カーテンを揺らしていた幽霊に感謝してしまいました。
しかし、退院してから数日が経ち、松葉杖に慣れてきた頃にまた自宅でもカーテンが同じテンポで揺れていました。また助けてくれるのか。

と安心していたが、今は何も悪いことをしていないと思い、我に返りました。カーテンが揺れる直前にわたしは松葉杖に慣れてきたことをいいことに、近くのコンビニに買い物をしに行こうとしていました。

カーテンが揺れていることに気づいたわたしはそのカーテンの揺れを止めようと思い、手で止めました。その瞬間、外でドンッと音がして外を見てみると、車に猫が引かれていました。

わたしがもし、カーテンに気づかず買い物へいくために外にでていたら猫の代わりにわたしが引かれていたかもしれないと思うととてもぞっとしました。
もし、カーテンが揺れるなどの怪奇現象があった場合には、何か起きるかもしれないと心の中にしまっておいてもらえるといいと思います。