不思議な話 突然脇道にある「祠」に入ろうとする母の行動

不思議な体験談

家族3人で旅行に行った時の話、お土産屋を見ながら神社や史跡などがあれば見て回ろうとという宛ての無いフラフラ散歩をしていたのですが元々霊感のようなものがある母が不意に住宅の脇にあるような小さな祠をみつけて「ここに入ってみよう」と言い出しました。

「なんでこんなところにわざわざ入るんだろう?」

当時小学生だった自分はすこし疑問に思いつつ入ることにしたのですが入ろうとすると特に風も吹いていない陽気なのに突然母に向かってすこし強めの風が吹いたんです。

すごく違和感があったのを未だに覚えているのですが母は「やっぱやめといたほうがいいかな・・・んー」と悩んだのですが一緒にいた兄弟が「せっかくだし入ろうよ~お稲荷さんてたしかちゃんとした方がいいって聞いたし」と母の腕を強く引っ張ると今度は風というより見えない力にググッと母の胸あたりを押されているような力を感じました。

自分は違和感というか恐いなぁという気持ちが強くなり「やめといたら?」というと母が「なんか変だしね」とあとにしようとしたのですが
先に祠にはいった兄弟が「なにいってんの?は入れてるよ、気にしすぎだから!」となぜか当然怒り出し私と母を引っ張りました。

私自身はスッとは入れたのですがなぜか母だけは何かに押し出されるような圧力のような力をすごく感じました。無理に兄弟がひっぱったところその力は負けてしまったのか母の体が無事に祠の近くに入ることができました。

気のせいだったのかな・・・と思い母と顔を見合わせてみると

母の顔が先ほどより体調が悪いような肌色になっていたので「大丈夫?」と聞くと「うん・・・とりあえずはやくお参りだけしちゃおう」と少し苦しそうに入ったので小走りに家族3人で祠に進もうと一歩踏み出したとたん、母の体がフワッと進んだ一歩より2・3歩くらい後ろに浮かび上がり入ろうとした最初の位置に戻ってしまったんです。

その時私自身は「あっなんかやばい」はやくここ出ようと思ったのですが兄弟が「なにふざけてんの?ジャンプしたの?」と今度はフザけて小馬鹿にするような笑いを浮かべながら話していました。ですが母の顔を見てすぐに冗談じゃないと察したのか「・・・やめよう!お腹すいたしどっか入ろう」と言い出しました。

母の顔はさっきよりも青ざめて息苦しそうにしていたんです。母自身は「うん・・・」とだけうなづいてその場を後にしました。少し歩いてお土産やのお茶できるようなスペースで休んで母はすぐにいつもの調子になりそのあと特に何もなく旅館に戻りました。

後日母とお寺にいってお世話になっていた住職さんに聞いてみたところ
「もしかしたらお稲荷さんと相性よくないのかもしれないので今回のようなことが無いようにしばらくは避けた方がいいですね」と言われました。詳しくは聞けなかったのですが兄弟が言っていたようにお稲荷さんはやはり力が強く無暗に立ち寄ったり、遊び半分のようなこと・ひどい扱いなどはしないほうがいいとのことです。