小学校3年生の頃高熱を出しました。
元々風邪を引きやすく、その時もいつもの風邪だと思っていました。
夜中になると熱が40度近く上がりぼーとしたりふらふらしてしまったり、いつもの風邪より辛いな、と思ったのを覚えています。
当日、アパートから一軒家に引っ越しをして2段ベットが来て嬉しくて私が上の段、妹が下の段で寝ていました。
熱が出たときも上の段で寝てたのですが、寝苦しくごろごろ寝返りをうっていました。
そうしているとベットの周り、下の方から「う??」と声が聞こえてきました。「なに!?」と思って起きようとしましたが、身体がだるすぎて、目を開けることもしませんでした。
その日はいつの間にか眠っていて朝になると熱は微熱まで下がっていて、夜の声は夢だったんだな、と思いました。
ですがその夜また熱が40度近くまで上がり、そしてまた「う??」と聞こえてきました。
「またか」と思っていると、いつの間にか声が10人、20人、とはっきりはわかりませんが大人数の「う??」と声が聞こえてきました。
しかも大人数でベットの下の周りで低い声で唸ったり高い声で唸ったりしているのです。
怖い気持が大きいのですが、長い時間唸っているので苛つきもありました。
大人になった今でもその声を覚えているくらい怖くて、でもどうすることも出来ないので必死に目を閉じて時間が過ぎるのを待ちました。
またいつの間にか眠っていて朝になると熱は微熱まで下がっていました。
私は親にこんな声が聞こえた、怖くてしょうがなかった、と訴えましたが、熱のせいだね。と相手にしてもらえませんでした。
そしてその夜も大人数に囲まれて低い声や高い声で、男性とも女性とも言えない声で「う??↓う??↑」と繰り返されました。
ですが3日続いた高熱とその声は4日目からなくなりました。
体調も良くなりだんだんあの3日は親の言う通り熱のせいで聞こえたのかな、と思うようになりました。
けれどその辺から妹がベットの下の段で寝ないで親と一緒に寝るようになりました。
最初は理由を聞いても教えてくれなかったのですが、後日寝てる時にベットの下から半分顔を出した女の人が居た、怖すぎて言えなかった、と言われました。
それから妹はたまにベットで寝る時もありましたが、寝る度に怖い思いをしたそうで、結局親の寝室で寝るようになりました。
私はひとりで寝る怖さもありましたが、テレビをつけっぱなしで寝たり、音楽をかけながら寝たり、それなりにひとり部屋を楽しめるように努力しました。
たまに金縛りにあったりしましたがそこまで怖い思いをすることもなく過ごせていました。
ですが中学生になって友達が泊まりに来た時の事、友達が金縛りにあったり、私が部屋を空けている誰も居ない時にテレビが大音量でついていて、親が消したのにまた勝手についていたり、とちょこちょこ不思議なことがありました。
私が高校生の頃、その時の彼氏が例の2段ベットの下で寝ていると、ベットの上の部分から上半身だけの男の人が出てきたのを見た、とも言っていました。
子供の頃はよく不思議な体験をする、と言いますが、子供とかではなく、私はあのベットになにかあるのかな、と少し思っています。
実はベットは買ったものではなくて、祖母が知り合いから譲ってもらった物で、もしかしたら前の人の悪い思いが入っているのかな、と思ったりします。