私のこと無視しないで トンネルで起きた恐怖の心霊体験談

恐怖の心霊体験談

学生時代、仲の良い仲間たちとBBQをした帰り道。
ある山奥のトンネルで突然車のエンジンが停止。
2台で行っていたのに、同時に2台ともが停止した。
私は後ろを走る車の後部座席に座っていたが、何事かと思い車を降り、前を走る友人の元へ。

突然エンジンがかからなくなったと言う友人。

携帯を手にした。しかし携帯は圏外。さっきまでは、普通に使えた携帯が。
他の友人の携帯も全てが圏外で、車を置いて電波の入る所まで歩くしかないと思ったその時。

2台ともがいきなり、エンストするなんて。と驚きつつも、レッカーを呼ぶため車に戻り
友人の一人が、嫌な予感がするから動かないで車に居た方がいいと言うのです。

それまで、和やかムードで笑って居た友人も急に黙り込み、「まぢでヤバイと思う」と一言。なんか、嫌な予感がすると皆んなが口を揃えて言い始めたのです。

私は霊感とかがなく、皆んなの態度や発言がより一層恐怖を引き立てました。
しばらくすると、動かないで車に居た方が良いと言っていた友人が突然車を降り歩き始めました。

どうしたのか?と思いましたが、心配だったのでみんなで後を追う事に。その友人は、突然ピタリと止まり固まっていました。友人が止まった場所には、もう枯れ果てた花束やかなり前にお供えされたと思われるお菓子や、おもちゃのような物がありました。

私は急に怖くなり、車に戻ろうと友人を引っ張りましたが、皆んな金縛りにでもあったかのように固まり、私の話しを聞いてくれませんでした。

私は一人で車に戻るのも怖いので、震えながら時間が過ぎるのを待ってました。
すると一人の友人が「怖かったよね。寂しかったよね。無視しないよ。大丈夫だよ。」と話し始めました。

誰と会話しているのか…。しばらくすると、皆んな我に返ったのか、走って車に戻りエンジンをつけると動きました。急いでトンネルを抜けて、近くにあるお寺による事にしました。

皆んな、固まっていた時の事は覚えていませんでした。
突然誰かと会話を始めた友人は、はっきり覚えて居て小さな女の子の声が聞こえた。と言って居ました。

お寺の住職さんによると、数年前にトンネルで事故が遭ったと話してくれました。
育児に悩んだ母親が、夜中に女の子を捨てその後事故に遭って亡くなったそうです。
事故から、しばらくはお供えをしてくれる人たちも居たが、人通りがあまりない所だけに、年々お供えをしていく人が減ったとの事です。

女の子は、自分の存在を無視されていると思っている。との事です。
金縛りに遭った友人たちはその場でお祓いをしてもらっていました。
何故か、私は守護霊が強いらしく、大丈夫でした。
これまで生きてきた中でとても怖い瞬間でした。