私は子どもの頃、仏壇のある和室で祖父母の間で、川の字で寝ていて、その時の恐怖体験です。
ある夏の夜中、なかなか寝付けず、私は1人眠りにつくのをあきらめかけていたとき
キーンという金属音がしたと思った直後、金縛りにかかりました。
体が動かせないだけでなく、祖父母に助けを求めようにも声も出せません。
金縛りにはよくかかっていて、数分我慢すれば解けるのを知っていたため、「またか...」と金縛りにつきあう覚悟をしていました。
仏壇がそばにあるので、ご先祖が守ってくださってるという安心感もありました。
いつも何か見えると怖いので目を開けることだけは試さず、目を閉じたまま、金縛りが解けるのをじっと待つしかありませんでした。
早く解けないかなと思ってたそのうち、頭の上を不規則に何かが飛んでいるのに気づき、意識をその物体に集中させました。
一瞬、ゴキブリ?と思ったので、布団をかぶろうとしましたが、体が動かないのを忘れていて、当然布団をつかむことさえできませんでした。
何が飛んでるのかと、頭の中は恐怖でパニックですが、見て確かめる勇気はありませんでした。
目を閉じたまま動くものにさらに集中していると、大きさはゴキブリよりもかなり大きくて握りこぶしよりは小さく感じました。
スピードが結構速くて、ビュンビュンと音を立ててランダムに動き、時々顔に近づくと風圧も感じました。
だんだん近くを飛ぶ回数が増え、目の近くを左右に何往復もしだして、顔に当たりそうでいやだなと思ってたとき突然、眉間にぶつかってきました。
交通事故かと思うくらいのものすごい衝撃で、光がぶつかってきた感じがしました。
一瞬のうちに意識がとび、気が付いたら朝になってました。
すぐに鏡に向かい、自分の眉間の辺りを確認しましたが、傷もあざもなく、いつもの私がうつってるだけでした。
後になって、あれは何だったんだろうと考えると、火の玉というか霊魂が飛び回ってたのではないかと思うようになりました。
考えたくはないことですが、憑依する体を探していて、私に入ろうか迷って飛び回ったあげく、眉間から入ってきたのではないでしょうか。
憑依された私に何か変化があったかといえば、この体験を境に霊感が強くなって、数々の心霊体験をするようになったことぐらいしか思い当たりませんが、見たくもないものを見たり、聞きたくないものを聞いてしまったりなど、選ばれてしまって迷惑な話だなとつくづく思います。
鏡を見ても眉間は何もなってないし、その後も何か変わったこともなく、今日に至ってます。