仏壇の裏の襖がガタガタ揺れて恐怖の体験

恐怖の心霊体験談

義母の話 前置きになりますが、義母は、心霊現象を信じています。

富山県在住。Kさんの体験談。

良く、石には何かが着いてくるからとか、枕元に誰かがたったと言っています。それが何故か妙に信憑性があり.枕元に誰かがたった次の日に親戚が亡くなったり、ということもありました。

私は心霊現象を信じていませんでした。

私の両親も、もちろん私も、心霊現象を信じた事も、出会ったこともありませんでした。母の兄の娘が感じる人で、叔母がそういう人といると感じるようになる、と話していましたが、それは本当でした。私も義母といると、そのような現象に出会うことが増えてきたのです。

襖がガタガタと揺れる。

お盆が来て、家族みんなが、「今きっとおじいちゃん来てるぞ」「大事にしてやらないとおじいちゃん怒るぞ」「ちゃんとお花に水入れたか」「枯れてきたから変えないと」などと話していました。

その日は、ちょうど天気も晴れており、花の枯れかかっているのに気づいた私は、「お義母さん、ちょっと仏壇の花を買ってきます 」とかって出ました。

すると、義母も一緒に行くとの事で、準備をしてお花屋さんに向かいました。

ちょっと遠いお花屋さんまで歩き、花を買ったあと義母と少しお茶をしました。

義母は足が悪いので、帰りまで歩くというのは大変です。

そこで、バスに乗って帰ることにしました。

バスまでかなり時間が空くと言うので、バス停がすぐ目の前にあるデパートで、夕飯の材料を買い、ついでにみんなの大好きな、量り売りのクロワッサンを買い、ウキウキ気分でバスに乗りました。

バスの中で義母は、「子のお花おじいちゃん好きだったのよね。生きていた頃は自分でも、畑にこの花を植えていたくらいよ。」「お嫁ちゃんも覚えていてね。

次に買う時も、あったらこのお花を買ってきてちょうだい」と話したり、「このクロワッサン本当に美味しいわよね。どこのクロワッサンよりもここのが1番だわ。

おじいちゃんにも、1つあげておきましょう。」と話し、ご機嫌な様子でした。

私も、1人よりも義母が着いてきてくれた方が、お花も迷わず買うことが出来、お茶まで奢ってもらい、大満足でした。

窓は全部閉まっているのに…。

義母が鍵を開け、玄関に入ると、家の中はシーンとしていて、まだ誰も帰ってきていないようでした。

「あら、思ったよりもお父さんとパパの帰り遅いんだね。」と話しながら中に入り、仏壇の枯れた花を捨てようとすると、とつぜん仏壇の後ろの襖がガタガタと揺れ始めました。思わず窓を見ましたが、もちろん閉まっています。

我が家は、義父の購入したマンションで、仏壇を置くような場所がなく、仕方なく義母の部屋の前に置いています。

義母が出入りしにくくはなりますが、そこなら居間のテーブルの前に位置しているので、みんなから見え、 仏さんも喜ぶだろう、との判断でした。

また、月命日でお坊さんが来る時も、もし親戚が来たとしても、みんなが座れるだけのスペースがあります。

それにしてもこの揺れはとてつもなく大きな揺れで、音も実際に聞こえます。心霊現象を感じないはずの私だけの状況から始まったこの揺れ。

あとから入ってきた義母もびっくりでした。

「お嫁ちゃんは感じないはずなのにどうしたんだろうね。」おじいちゃんは、「よっぽどみんなに、来てるよって言いたいのかね、」と言っていました。

お花の水 を入れ替え、新しいお花を生けると止まる
その揺れは五分ほど続いていました。

その間、襖を開けるのも恐ろしくて、義母も収まるのを待っていましたが、あっ!というような顔をして、「今お花を変えるからね。」と襖に声をかけ、水を入れ替えてから、お花を入れました。

するとピタッと揺れが収まったのです。

揺れが収まったあとも、私たちは怖くて、しばらく襖を眺めていましたが、再び揺れることはありませんでした。

我が家の仏壇には岐阜の父、義母の父が入っています。
ちょっと普通ではありえないかもしれませんが、義母が、自分の父をいつも見ていたいという思いから、写真を飾っています。

お坊さんからも、宗派は違うけど大丈夫だとお話を頂き、月命日できてくれる時には一緒に並べてお経をあげてくれています。

2人が、お盆でナスやきゅうりの馬に乗ってやってきて、起こった出来事なのでしょうか。それとも、お墓の掃除や仏壇の掃除の要求?

どちらにしても、恐ろしい出来事でした。これは嘘偽りなく本当に、窓が閉まり風も何も無いところで、ガタガタ襖が揺れたという、紛れもない事実です。

信じてない私でも、実際目の前で起きてしまったので、もう心霊現象なんてない、とは言いきれません。

この後、義父とパパにもその旨を話を話して、その後すぐにお墓の掃除やお供え物をしに行きました。

今のご時世、カラスがお供え物を荒らすので、少し飾ってすぐ持ち帰りですが、きっと喜んでくれたことでしょう。

お酒だけは、入れてきましたが、飲んでくれたかな?

2人の大切なおじいちゃん達。

私たちは、あなた達のことを忘れていませんよ。また、来年の夏来てくださいね。そんな思いを込めて、お線香に火をつけました。

この経験からしばらくの間は、帰宅すると襖が気になり、どうしようもありませんでしたが、「私は、自分のお父さんの霊だと思ったら、逢いに来てくれてると思えるから怖くないよ。」という義母の言葉で、少し恐怖が和らぎました。