可愛がってくれたおじいちゃんが会いに来てくれた心霊話

感動する心霊体験談

私は、もう40歳も半ばになるので、これは、だいぶ昔の話です。私は、体質なのか?家系なのか?よくお化けを見ることがあります。お化けっていうと夏になると心霊体験!みたいな怖い話が放送されているので、みなさんはお化け怖いなぁ~!夜のトイレやだなぁ!なんかこの道薄気味悪いなぁなんて思っているかもしれませんが、そんなことをないんですよ。

あなたも、私も、死んだらお化けになってしまうかもしれません。でも、あなた自身、呪い殺してやるぅ~!なんて思っていませんよね。

お化けさんもそうなんです。私たちに嫌がらせしようなんてお化けさんは普通いないんです。
まぁ、ゼロと言ったら嘘になりますけど、本当に恐ろしいことをしてくるお化けさんは稀ですよ。

でも、万が一、そんなお化けさんに遭遇してしまったら、運が悪いと諦めてください。
まぁ、大概のお化けさんは、ごくごく普通の方なんです。
例えば、学校に行くと、友達が、お早う!って言って話しかけてきてくれますよね。お化けさんってそんなノリです。実は。
みなさん道を歩いているとき、見えてはいないと思いますが道端にいるんですよ。
お兄ちゃん、めかしこんでどこ行くんだい?とかいう感じでみなさんに声かけてくれているんですよ。お化けさんは、自分がお化けさんだと知っているからみなさんに無視されても怒ったりしません。意外と温厚なんですよ。でも、少し、寂しそうな顔をするから、見ていて気の毒な気持ちになります。
みなさん、道を歩いているときに、
あれーなんかいそうだなぁとか、
あっ、背筋が寒い!風邪引いてねぇんだけどなぁ?
みたいな事たまにありますよね。

それって、お化けさんと意気投合しかけている合図なんです。
お化けさんは、あっこのお姉ちゃん俺に気づいてくれるかなぁなんて結構必死になっているんですよ。
怖い心霊写真を撮った事がある人はいませんか?あれねぇ、お化けさんの必死になっている顔だったりするんですよ。

もし、みなさんが第6感になにかを感じた時は、お化けさん、こんばんわって言ってあげて下さい。すごく喜んでくれるんですよ!
さて、私の亡くなったおじいさんの話です。私は農家の末っ子長男だったので、私が小さい頃、おじいさんは私のことをよく可愛がってくれました。ご飯の時は足の上に抱っこしてくれたり、一緒に野良仕事に連れて行ってくれたり、朗らかで優しいおじいさんでした。

おじいさんが亡くなったのは、私が小学校4年生の時でした。心臓の病気で、お別れをする間も無く、突然逝ってしまったんです。私はおじいさんが大好きでしたから、悲しくて悲しくてしょうがありませんでした。おじいさんが私のことをいっぱい可愛がってくれたから、私は、代のおじいちゃん子だったんです。

おじいさんが亡くなっても、夢であって欲しいって、おじいさんの事を思い出す度に泣いていました。

そんな私を見ていたんでしょう。おじいさんは。
だから、すぐには成仏できなかったようなんです。おじいさんに、今までありがとうと伝えたかった、でも伝えられなかった、私の気持ちにおじいさんはなんとか応えようとしてくれていたんだと思います。

私が、一人で家にいた時です。確か両親も姉も何かの用事で出かけていたんです。私は一人で夜ご飯を食べていたんです。その日のおかずはおじいさんも私も大好きなもつ煮込みでした。

なんか、寂しくなってなかなか食べられなかったんですよね。一人で寂しく座って食べていると、背中が暖かくなったんです。おじいさんの温もりを感じました。
そのうちに、おじいさんの足が見えて、、うん。足だけなんです。悲しいことに。
でも、おじいさんが生きていた時と同じように、あぐら座りの足にわたしを抱っこしてくれました。

おじいちゃん、それじゃ声が聞こえないよ。おじいちゃんにありがとうって言いたかったのに。
私は、そう思っていました。

けれども、私の頭には、生きていた頃のおじいさんの暖かくて、大きな手が乗ったのを確かに感じました。
私が、おじいちゃん、今まで本当にありがとう!というと、その温もりは消えて行きました。