【感動する体験談】私のお世話になっていた先生とのテレパシー

感動する心霊体験談

私が茶道教室に通っていた時に、そこの先生が胃がんになってしまわれました。厳しくもあり優しくもあった先生のご回復を願い、毎晩寝る前に手を合わし心で先生に話しかけていました。すると不思議なことに、私の心の中に先生の声が入ってきたのです。

私は仕事の関連もありましてある時期から茶道教室へ通うことになりました

最初は嫌々で、80歳になる先生は元気で本当に厳しい方でしたので、毎週その日が来ると行きたくない衝動に駆られていました。

しかし何度か通ううちに、その先生の厳しさがただ単に厳しいだけでなく、本当に私の事を思って言って下さっているんだなと分かるようになり、たまには冗談をおっしゃったりして周囲を笑わすような魅力的な方でもありました。

お弟子さんもその先生の魅力を知ってか、本当にたくさんおられました。また先生は食べることが大好きな方でもありました。ご飯も好きですし、お菓子も大好きで、私たちにも振舞っていただき、有り余るほどの量を頂いた時もありました。

教室へ通い始めてから3年ほど経った頃、胸の辺りにちょっとした違和感を感じられ、病院へ行かれました。そしてさらに何日か過ぎまして検査の結果が出ました。

少しやつれた先生から、直々に私たちに病気のことを話されました。「胃の入り口にがんが出来ている」と。しかも結構な大きさになっており、取り除くことは非常に難しいということでした。

その頃から先生の状態は教室へ通うたびに悪くなり、とうとうお稽古を指導するのも、歩行をするのも困難になっていかれました。通常の食事も喉を通らず、自宅ではありましたが流動食を食べておられました。

さらに日が進むととうとう入院を余儀なくされ

近くの大規模な病院へ運び込まれました。元気で食べることが大好きな先生には、本当に悔しい思いだったと思います。

ちょうど入院なさってからぐらいでしょうか。私は毎晩先生の事を心に思い、手を合わしてご回復を祈るようになりました。私の家には一体の土で出来た小さなお地蔵さんがあります。

どこかのお寺の和尚様が作られたみたいで、本当に手のひらサイズなのですが、とてもおだやかな顔立ちでついつい手を合わしてしまうほどです。そのお地蔵さんに向かい、毎晩心で「先生大丈夫ですか?苦しくないですか?」と、お話ししていました。

毎晩同じく念じていますと、不思議なことにある時期から「しんどいけど、大丈夫。ありがとう。」と心の中に聞こえるようになりました。耳で聞こえるのではなく、心に響くとでも言いましょうか。このように心で会話ができるようになると、さらに一生懸命ご回復を願いました。

そんな日が続いたある時、同じように心で「先生大丈夫ですか?苦しくないですか?」と念じましたところ、「頑張ってきたけど、もう本当にしんどいから、私いくね」と返ってきました。私は「そんなにしんどかったのですね・・。

わかりました。よく今まで耐えられましたね」と心で返事を返しました。その3日後です。先生が他界されたのは。その亡くなられた日も同じように手を合わしました。

すると私の心の中に光り輝く宮殿のような建物が見えました。「ああ、天国に無事に行かれるのだな」と私もとっても嬉しかったです。