お盆に妹の背中を借りて帰って来た祖父の感動する心霊体験談

感動する心霊体験談

お盆に家族総出で祖父のお墓参りを済ませた帰りの車内、妹の様子がおかしいのでおぶると背中に女の子一人の重さとは思えない程の重さを感じます。妹によるとお墓参りの後、妹は祖父を家に連れて帰らないと、と思ったそうです。その想いに祖父が背中を借りていたのかも知れません。

これは祖父が亡くなって5年が経った夏休み真っ只中のお盆に体験した出来事でした

毎年家族総出でお墓参りに行く為、車は2台か3台で向かうのですが、そのうちの1台には私の従姉妹や妹といった子ども5人が乗ることになっており車内はとても賑やかでした。

無事お墓参りも終わり家に帰る車内、ふと妹を見ると行きとは打って変わってとても静かでなにやら様子がおかしいのです。

よく見ると車の座席にとても浅く座り前屈みになっているので、私は具合が悪いなら横になるかと聞いたのですが妹はとても静かな声で「おじいちゃんもう少しだからね」と意味の分からないことを言うのです。

家に着くと私は妹を連れ家に入ろうと車を降り、妹をおんぶしようと背中に乗せた瞬間、妹の体重の2倍近い重さを背中に感じゾッとしました。

確実に女の子一人の重さではないのです

私は立っているので精一杯で背負って歩ける重さではありません。

やっとの思いで玄関の門を潜った瞬間ふっと背中に背負っていた重さが解け妹を背負ったまま玄関にへたり込んでしまいました。
妹の顔色もさっきとは打って変わって良くなっていました。

後々妹に話を聞くとお車内の事はあまり覚えておらず、体が重かったと言います。

また、墓参りの後祖父を連れて帰ってあげないと、と強く思ったそうです。
もしかしたらおじいちゃん子だった妹のその強い思いを感じ、祖父は妹の背中を借りて家に帰ってきたのかも知れません。

その話を聞き、その日は祖父との思い出をアルバムを見返したりしました。

家族全員でなんだかふわっとした温かい気持ちになれたお盆の出来事でした。