大量の遺体安置所と化した学校での幽霊体験談

恐怖の心霊体験談

日航機墜落事故が起きた時、あまりにも多くの乗客が乗っていた為、遺体を安置する場所が足らず市民会館や高校の体育館に運んだと言われています。そしてその高校が、私の通っていた学校だったのです。

夏の暑い時期だったために、プールで血や蛆などを洗い流したとも言われています。

事件から十数年経っていても、プールも、遺体を安置していた体育館も残ったままでした。プールは使用することはなく、体育館は新体育館と旧体育館が存在していました。

旧体育館は一部の部活動が使用するだけ、外観も内観もとても古いものでした。

そんな背景のある学校で、ごく普通に生活していたある日、それは起きたのです。
当時日直だった私は、帰りのホームルームが終わり、皆部活動や帰宅をして教室で一人作業をしていました。

日誌も書き終え、戸締りをする前にトイレへ行こうと思いました。学年は全部で6クラス。3クラスごとにトイレが一つずつ存在していました。私は一組でしたので、隣の二組も、三組も、もうみんな帰宅済みで教室には誰もいませんでした。薄暗い放課後の廊下で、「この階には私一人しかいないんだ」と、少し心細くなったのを覚えています。

早足でトイレへ向かいましたが、やはりどの個室も扉が全て空いてます。

「そりゃいるわけないよね、」と思い適当に入った個室の鍵を閉めた瞬間

すぐ隣の個室の扉が閉まり、鍵が閉まったのです。私は内心かなり焦りました。何故なら、廊下には誰もいなかったし、足音もなかったし、扉を閉めた瞬間にすぐ隣の扉が閉まったからです。

一組から三組の子はもう私以外いないけど、四組から六組の子がふらっと寄ったのかとも考えたのですが、立地的にもわざわざこのトイレを利用する可能性も考えられなかったし、そもそも私の後ろにいたのなら、気付かないわけがない。

内心凍り付いてましたが、もしかしたら私が個室に入る前にもうトイレの中にいたのかもしれない、と考えるようにして、急いで用を足し扉を開けると、どの扉も開いたまま…誰も人なんていなかったのです。

考えてみれば、扉を閉める音、鍵を閉める音はしっかり聞こえても、排泄音も聞こえなければペーパーを引っ張る音、衣服の掠れる音など何ひとつ聞こえなかったのです。てっきりそこに確実に人がいたと思っていたのに、実際は誰もおらず私ひとり。そっと隣の個室を覗きましたが、当然誰もいなかったのです。

恐怖に震えた私は、ダッシュで教室へ戻り、日誌を抱え戸締りをして、職員室へ急ぎました。担任の先生に一連の流れを話すと、「あー…」と口籠もり、「たまにそういう現象が起こるみたい」と言われ青ざめました。そしてその日以来、私は一人であのトイレを使うことはなくなりました。