私の実家には現在は6匹の猫がおります。
秋田県在住。Oさんの体験談。
その七匹目の猫のお話です。
その子は生後半年ほどで交通事故で亡くなってしまったのですが、生前から猫にしてはとても大人しく賢そうな子ではありました。
飼い猫が生んだ子とは別の庭で野良猫が生んだ子です。
小柄な子でしたが、生後半年で交通事故で家の前で死んでいたそうです。
私はその時には既に家を出ており、末の兄弟にその子の死を知らせない為に、私の帰省に合わせての火葬でした。
弟はとても落ち込んでおり、小さいと思っていた体はしっかりとした骨と灰になってしまいました。
就職活動やら何やらがある中、弟はペットロスでかなり落ち込んでいました。
しかし、いつまでも落ち込んでいるわけにはいかないのか、しっかりと就職活動などをしていくと、内定通知がくる前の日に、その死んだ猫が現れてくれたらしいです。
弟はとても喜んでおりました。
良い子だったから良いお知らせをしに来たんだね、とみんなで話しました。
また、私が幼い頃に祖母の飼っていた猫がいました。
全然なつくことはなく、幼稚園児だった私には恐怖の対象でしかありませんでした。
いつしか消えてしまった猫なのですが、そのせいで実は母と祖母と父方伯母で嫁姑争いがあったそうなのです。
母がついた憎まれ口に対して祖母と父方伯母は「お前が猫をどこかにやったんだろ!」と責め立てたそうです。
しかし母はそんなことはしておらず、結局猫の行方も分からないままだそうです。
問題は祖母が死ぬ数か月前からはじまったようでした。祖母が夜になると「しま(猫の名前)がくる……しまがくる……」と怯えたそうです。
祖母の死後、祖母の部屋はもう一人の弟が使うことになりました。
不思議なことにそれからしばらくその部屋で眠っていると全身に引っかき傷ができていました。
私は、飼っていた猫が会いに来てくれたのなら嬉しいと思うのではないかと思っています。祖母や父方伯母が猫に何かしたのではないか、そう疑う気持ちがいつまでも消えません。
店に来たお客さんから伝え聞いた話だったかと思うのですが
農家が多い地元では猫は結構な嫌われ者です。
猫嫌いのその人は猫に灯油をかけて火をつけてしまいました。
猫は暴れまわってその人の家の床下に入り込み、家が全焼してしまったという話です。どこで聞いたのか覚えていないのですが、猫が暴れまわるものなので、火元が一か所ではなかったためでしょう、火はどんどん燃え広がったとのことです。