おしどり夫婦のお祖父ちゃんがお婆ちゃんを導いた感動体験談

感動する心霊体験談

おじいちゃんが亡くなる前、亡くなった後、様々な感動体験・不思議体験をしました。おじいちゃんは亡くなる前、意識がない中親族宅を回って挨拶をしました。また、一時的に奇跡的な覚醒をして自分がいなくなった後の事後処理をおばあちゃんに伝え、亡くなりました。

私が高校生の時に亡くなったおじいちゃんについてのお話です

おじいちゃんは気付いた時には末期の癌となっており、診断されてからすぐに入院となりました。

そこからは早いのもので、みるみるうちに衰弱していったおじいちゃん。弱々しく、緩和のための麻薬の影響で意識が朦朧としている日も少なくはありませんでした。

もうそんなに長くはもたないだろうと判断した私たち家族は、かなりの遠方でしたが家族そろっておじいちゃんのお見舞いに行くことになりました。

病室に着くとぐったりと寝ているおじいちゃん。しかし、物音で目が覚めたようで、久々の再会を喜んでいました。弱々しいながらも会話もしっかりできました。

ずっと付き添っていたおばあちゃん曰く、ここ最近で一番しっかりしていると。おじいちゃんが「まだ死ねないな。またおいで」と言ってくれた言葉を忘れません。

父の仕事の都合もあり、私たち家族は翌日には帰宅となりました

不思議な体験をしたのはその後の話です。

これはおばあちゃんから聞いた話ですが、私たちが帰宅した後、やはりずっとぐったりしていたおじいちゃん。寝てばかりだったおじちゃんが急に昔のようにきりっと覚醒したのだそうです。

話し方もテキパキとはっきりしており、おばあちゃんに「自分が死んだ後やらなきゃいけないこと・連絡しなくてはいけない人」等、事後処理・整理についておばあちゃんに話して聞かせたそうです。

それ以降、また元通り弱々しいおじいちゃんに戻り、やはりぐったりと寝ているか、意識が朦朧としている状態に戻ったようです。

あの状態でここまでしっかりと話せる訳がない・考えられる訳がないと、今でもさすがおじいちゃんだと誇らしげに思えるエピソードです。おばあちゃんに心配と負担をかけたくなかったんでしょうね。

私たち家族が帰宅して1週間後の夕方に家のドアが開き・そして閉まった音がしました

父親が仕事から帰ってきたと思った私たちは「お帰り~」と声をかけましたが、一向に誰も現れません。不思議だな~とは思いましたが、皆気のせいだろうと気にしていませんでした。

その数時間後、おじいちゃんが亡くなった知らせが入りました。後で話を聞くと、親族宅様々な家で不思議な出来事が起こっていたようです。「急にテレビが消えた」「爆発音がした」「風呂のドアを誰かが開けた気がした」などなどです。

後で考えると、これらの現象はきっとおじいちゃんの挨拶回りだったんだね、と親族で話していました。本当にステキで偉大だったおじいちゃん。さすがだな、と皆口々に話しました。

これだけではありません。このおじちゃんの死から10年ほど経ち、おばあちゃんが亡くなりました。

おばあちゃんが亡くなる前に体調を崩しており

もう長くはないと言われていた時期。私の夢におじいちゃんとおばあちゃんが出てきたのです。

おじいちゃんは真剣な顔でおばあちゃんを支えながら「大変だろうから、そろそろ連れて行くかな」と私に話したのです。

そこで目が覚めてしまったのですが、その数日後、従妹も似たような夢を見たそうです。従妹の夢では、おじいちゃんが「なんにもしなくていいよ。もうすぐ連れて行くから」と話したそうです。

そしてまた数日が経ち、おばあちゃんが亡くなった知らせを受けました。その翌日、また私の夢におじいちゃんとおばあちゃんが出てきました。

二人ともとても素敵な笑顔で、仲良く手をつないでいました。やっと、二人はまた一緒になれたんです。本当に本当に良かった、二人とも幸せそうに笑っていて本当によかった。

二人はかなりのおしどり夫婦でおじいちゃんが亡くなった後

ずっと寂しい寂しいと泣いていたおばあちゃん。そのせいで認知症を発症してしまったおばあちゃん。やっとまた二人になれました。

「おばあちゃんのことは心配しないで。一緒だから大丈夫」とおじいちゃんが夢で言っていたようで、とても幸せな気持ちで目が覚めたのを忘れません。

おじいちゃんは、何かどうしようもない困難に立ち向かった時、おばあちゃんに何かあった時、必ず誰かの夢に出て来てくれています。それは今でも変わりません。

今まではもしかしたら成仏できずにおばあちゃんを待ってたのかな?とも思いますが、おじいちゃんが先導してくれたなら、おばあちゃんも安心していけますね。

余談ですが、おばあちゃんが亡くなってお墓にお骨を持って行ったとき、一匹の犬が急に現れたのです。

じっとこちらを見て座っていました。まるで見守るかのように。
お骨を入れてお祈りが終わるころ、犬は消えていました。

きっとおじいちゃんが待ちきれずに迎えに来たんでしょうね。どこまでもおばあちゃん想いで、しっかりしているおじいちゃん。

私の大好きなおじいちゃん・おばあちゃんの不思議感動体験エピソードでした。