学生の時、入院していたはずの祖母が亡くなる日の朝私の夢枕に現れました。不思議に思いつつも学校に行き、授業を受けていたら祖母が亡くなったという知らせが入り驚いたことを覚えています。祖母は何を言いたかったのでしょうか。
これは私が高校生の時の話です
ずっと闘病中だった祖母が亡くなりました。長年、入退院を繰り返していたのですが、急に容体が悪くなり亡くなったのです。
その日は普段と変わりなく床についたのですが、明け方不思議な夢を見ました。
私の部屋と茶の間が繋がっていて、トイレに行くには茶の間を通らないと行けないので自室と茶の間の間の引き戸を開けると、入院中のはずの祖母がなぜか茶の間のソファに座っているのです。
明け方の豆電球で薄暗い中に祖母はいました。ちょっとうなだれて元気がない様子だったので、それを不思議に思い「おばあちゃん?」と声をかけたところ、そのタイミングで目が覚めました。
怖くはなかったけど、起きてからずっと不思議な気持ちに包まれていたのを覚えています。夢のことを家族に話し、狐につままれた気分のまま電車に乗り学校に向かいました。
落ち着かない気持ちで授業を聞いていたところ、担任の先生が教室に来て祖母が亡くなったと知らせてくれたのです。そこでようやく祖母が亡くなる前に会いに来てくれたことが分かりました。
祖母とは同居していて共働きだった両親の代わりに
私や下の兄弟の面倒を見てくれたのですが、同居が始まった当初からあまり仲が上手くいっておらず、私が中学生位からあまり会話をしなくなっていました。祖母を避けるような生活をずっとしていたのです。
当時は自分のことしか考えられなかったけど、天国に行く前に会いに来てくれたことは正直うれしいと思いました。
嫌な思い出ばかりじゃなく、楽しいこともあったと思い出し涙が出ました。亡くなってから1年位は悲しい気持ちが消えませんでした。
生きている間にもう少しできることがあったのではないかと後悔もしました。亡くなってから後悔しても遅いのですが。
私は子供の時から怖い話や不思議な話が大好きで、よく霊の体験談や漫画を読んでいました。
「自分には霊感がない、こういう不思議な体験をすることは一生無いない」と心の底から決めつけていたので、自分がこういう経験をするとは全く想像もできず、とても驚いています。
祖母が亡くなってから存在の大切さに気付いたのは残念ですが、夢に出てきてくれなかったら、祖母に複雑な感情を抱いたまま天国に行くのを見送っていたと思うので、亡くなる前に夢枕に出てきてくれたことを感謝しています。
祖母が好きだった料理を作った時は、仏壇に供えたりして自分なりに感謝の心を伝えています。いつか私が天国に行った時には祖母に会いに行って謝りたいです。