怖話短編集

恐怖の心霊現象から感動して笑える心霊体験など今まで見たこともない不思議な怖い実話エピソードが満載

感動する心霊体験談

麻ちゃんが知らせに来た体験・・・でも嬉しかった。

詳しい病名は亡くなってから知りました。すい臓がんだったそうです。ポツリと「来年の桜見られるかなぁ?」と言っていて、「そんなに悪いの?」と驚いたら、「一時期は大変だったけど大丈夫」と言っていたので、信じていたのですが、お見舞いに行った頃には実は相当悪かったらしいのです。

私には隠していた、または隠そうと決めていたのかもしれません。

麻ちゃんが知らせに来た体験・・・でも嬉しかった。の画像

お見舞いに行ったときにはオペラを聴きに行った時の写真とか見せてくれたりしてました。美人さんで気立ても良くてモテてましたが生涯独身でした。

「連距離恋愛をしてて、別れたのが最後」と言っていて、「不倫かな?」という印象を持っていました。

真意は分かりませんが。20代の頃からの友人で同業者だったので、会うのは時々でしたが何でも話せる貴重な友人でした。

恋愛相談もお互いにかっこつけることなくすることができました。東京ドームに一緒に行って「上原投手」のTシャツをみたこととか思い出に残っています。もちろんそのころはもうすぐ会えなくなるとは思ってもいませんでした。

偶然にも私の結婚が急に決まり、一時的に距離ができることになりました。麻ちゃんの具合がそこまで悪いとは知らなかったので、「遊びにおいで」と言いました。それが叶わないこともその時は知りませんでした。

四~五か月後にお見舞いに出かけているので、それが最後になりました。

四~五か月後にお見舞いにの画像

当時は友人が亡くなってしまうことはほとんど無かったので、知らせを聞いた時は辛かったです。明るくて陽気な麻ちゃんは、病室でも人気者でした。看護師さんともすぐに親しくなってしまいます。

そして、入院先から「結婚式のチャペル」の仕事に通っていて、腕が自由に動かなくなってからも「ハンドベル」で出演していた、と後から聞きました。偶然にも病院内にグランドピアノがあり、「注意されても良いから弾いちゃおう」と演奏していたら守衛さんに「貴女はプロのピアニストなんですか?」と聞かれたそうです。

徐々に食事が喉を通らなくなってきた時には口の中で味を楽しみ吐き出していた。最期は水も飲めなかった、と麻ちゃんのお母さまから聞きました。亡くなる時に不思議な体験をしています。

住んでる場所は離れてるのにある日「みっちゃん」と私の名前を呼ぶ声がしたのです。麻ちゃんの声でした。びっくりはしたのですが、ちょうどその時間に麻ちゃんは亡くなっていました。

遺品整理に行ってもお墓参りに行ってももう会えない現実はなかなか認められず、心の中で「遠くで生きてるんだ」とどこかで思ってる自分がいますが、教えにきてくれたことで霊の存在を信じるきっかけになりました。

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