いつもは1人で寝ていたんですが、たまたまその日はおばあちゃんと寝ると言っておばあちゃんのベッドの隣に敷布団を引きいつも通り10時過ぎに眠りにつきました。
いつも夜中に起きる事なんかなかなか無かった私はその日突然パッと目が覚めました。携帯をみると2時でした。不気味だなと思いつつ、また寝ようと思い目を瞑った時でした。
頭が痛くなるほど大きい耳鳴りがし始め
本当に体験した事がないぐらい大きい耳鳴りでした。耳鳴りはしばらくキィーンとなり大きい音から段々小さくなっていきパッと止まりました。
ふとその時に幽霊が近くに居ると耳鳴りがしたり音が鈍るなどのことを思い出し恐怖が込み上げてきました。
私は心霊とかは少し苦手だったので、どうしようと思いなかなか目を開けなかったのです。
とりあえず怖いからもう布団被って寝よう。と思ったので布団を動かそうとすると体が動かなかったんです。
本当に心拍数がどんどん上がってくのがわかりました。
隣で寝ているおばあちゃんに助けを求めようと思い声を出そうとしましたが、声も全くでませんでした。
完全に金縛りにあってしまい、全く助けを求める事も出来ずに眠ることも出来ない
南無妙法蓮華経と心の中で呟いたりしてみましたが全く効かず、地獄の時間でした。
私は金縛りにあっても目は動くと聞いたことがあったので意を決して1回も開けなかった目を開けて見ようと思いました。そーっと薄く目を開けてみるとおばあちゃんが夜にトイレで起きたりするので小さい灯りを付けてありました。少し薄暗い中目だけは動くので周囲を薄目で見渡していくと私の頭の右上の所に黒い人影が立ってました。
灯りがついてるおかげで本当にくっきり見えました。その影はなんとなく私の顔を覗いているそう思いました。「怖い。どうしよう。どうしたらいいの」心の中でそう思い目をギュッと瞑り何とかおばあちゃんに助けを求めようそう思い手に力を入れると手に力が入るのが分かりました。
でも、頭の上に立ってる黒い影があるので怖くてすぐには動けず目をまた開けてみることにして、また薄目で目を開けてみるとその影は立っていた場所から居なくなっていました。周りを見渡してみるもその影は居なく急いでおばあちゃんを起こしました。
その後はおばあちゃんと一緒の布団で眠りにつきました。
あの影は一体何をしにきたのか、何故私の前に現れたのか分かりませんがその後はもう何も心霊現象に悩まされる事は全くありません。