暗闇の中で耳元で囁く「どうしたの?」恐怖の体験談

恐怖の心霊体験談

バイト中、突如鳴り響く火災報知器の警報音。警報音を止める機械は、今は使われていない地下室だった。同僚の女の子と二人、懐中電灯を片手に地下室で警報音を止める装置を探していると、突然耳元で男性が囁く。「どうしたの?」恐怖で全身が凍りついた。

数年前のこと私はラブホテルのフロントのバイトをしていた、深夜に差し掛かった時、突然に

ジリリリリリ

と、火災報知器の警報音が鳴り響いた。すぐに現場に行くと、浴室で喫煙したことによるものだということが判明。

すぐに警報音を一時的に止めるボタンを押し、大元の操作盤で止めることになった。

警報音を止める装置は、今は使われていない地下室。使用されていないので電気は通っておらず真っ暗、しかも深夜。怖いという気持ちはあったが、唯一の男性社員は一時的に音を止めるためのボタンを押しながら、かかってくる客室からの内戦対応に追われており、私と同僚の女の子と二人で行くことになった。

懐中電灯を片手に、同僚と手を繋ぎながら地下室へ。何も見えない無音の地下室が、これほどまでに不気味なものか。

さっさと見つけて退散しようと、無駄に大きな声で「どこだろうね?あっちかな?」などと話しながら警報音を探す。ありがたいことに、早めに見つけることができ警報音を無事に止めることができた。あとは引き返すだけと安心したその時

「どうしたの?」

右の耳元で男の人が囁いた、そこには私と同僚の女の子しかいないはずなのに!

恐怖で叫びながら、同僚の手を引っ張り扉へと向かって走り出す。階段も駆け上がり、男性社員が待つフロントに。いたずらかと思い「ちょっと変なことしないでよ!」と問い詰めたが「お前らが帰ってくるまでこのボタン離せないのに、出来るわけないじゃん」と言われてしまい、さらに一緒にいた同僚の女の子が「私も、右耳に囁かれたんだけど。。。」とポツリ。

怖すぎてそれ以上のことは聞けず、誰も口を開こうとしなかった。それ以来、誰も地下室に近づくことはなくなった。