日本怖話

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恐怖の心霊体験談

15年ほど前に箱根旧街道にて味わった恐怖体験

今から15年ほど前の話です。
わたしがまだ20代前半で、当時付き合っていた2つ年下の彼氏と、ドライブデートに行ったときに起こった出来事です。

当時わたしは東京の大学4年生で

大学の単位はほとんど取り終えていたため、時給のよい深夜バイトをしていました。彼とはアルバイト先で知り合ったのですが、彼は日勤だったため時間は被りません。
もっぱらデートは、彼が休みの朝、夜間明けのわたしを車で迎えに来るという形でスタートします。

その日もいつものように、わたしの仕事が終わる朝8時頃に迎えに来てくれ、ドライブデートに出掛けました。
まずは行きつけのステーキ屋に入り、食べながら行き先を考えます。
その日は確か、わたしが「疲れているから、自然の多い静かな所に行きたい」と言い、都内から1~2時間で行けそうな所ということで、箱根あたりに行くことにしました。
季節は初夏、ちょうど新緑もきれいだろうし、楽しみです。

朝食のあと、若かった私たちはホテル休憩を挟み(わたしの仮眠も兼ねて)、箱根の近くまで来たときには、午後2時頃になっていました。
箱根に差し掛かり、新道と旧道どちらに進もうか決めるとき、単純に「人が少なそうで静かそうだから」というイメージで、軽い気持ちで旧道を選びました。
そしてその事を、後で後悔するのです。

しばらくは何もないままいつものように楽しく会話

気持ちのよい緑の中を軽快に走っていました。
途中山の方へと道が折れるところから、雰囲気が変わります。急に道が悪くなって勾配がどんどんきつくなり、また、木々もうっそうと薄暗く感じるほどになっていきました。
気付けはしばらくの間、他の車を見ていません。

もちろんすれ違う人もいません。
だんだんと、迷子になったかのような不安な気持ちが膨らんでいく中、彼が唐突に、「そういえば、旧道って出るっていうよね」と言いました。
すでに雰囲気に怯えはじめていたわたしは、「やめてよ!」と必死に言い、早くここから抜けたいという気持ちでいっばいでした。

怯えているわたしを、笑いながらしばらくからかっていた彼でしたが、ふいに黙って真顔になり、「あれ?ガソリンが、、、」と言いました。
わたしは、彼がまだわたしを怖がらせようとしているのだと思いました。しかし明らかに彼の表情がこわばっています。

ガソリンのメーター?を見たわたしはパニックになりました

針が、目に見えるスピードで減っていっているのです。
75、70、65、60、55、、、
彼はどうしようどうしようとつぶやきながらも、ひたすらにハンドルを握っていました。

30、25、20、、、
わたしはもう訳が分からず、窓の外は怖いので彼の方だけを見ながら、ひたすらに祈っていました。

どのくらいそうしていたか分かりません。針がEを指してからしばらくたっていたように思います。
気付けば新緑がまぶしい明るい道に出ていました。
メーターを見ると安定して80くらいを指しています。
わたしたちすぐには言葉を発せられませんでした。
安全な所へ戻ってこられたようだと頭では理解していても、極度の緊張状態から抜け出すにはしばらくかかりました。

だいぶ走りすっかり周りが市街地になった頃

ようやくどちらからともなく話しはじめました。
「なんだったんだろう、、、」
「本当になんだったんだろう、、、」
分かるはずもありません。
彼が言いました。
「あれ以上怖がらせられないと思って言わなかったけど、さっきずっと、うなり声のような音が聴こえていた。ドンドンという、明らかに車の窓を叩くような音も。」と。

それ以降わたしは、旧街道へは行っていません。今後も行くことはありません。
あのときは、メーター針がEを指していても走っていられたから良かったものの、もし停まっていたらと思うとゾッとします。
安易に山道には足を踏み入れるべきではないと、勉強になりました。

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