カラオケ店のトイレに住みつくハイヒールの女の幽霊の話

恐怖の心霊体験談

私が高校生の時、彼氏とのデートでよく行くカラオケ店がありました。私は以前からそのカラオケ店のトイレだけがなんとなく不気味に感じることがあったのですが、薄暗く、カラオケルームから少し離れた場所にあるためシーンとしているせいでそう感じるのであって、気のせいだろうと思うようにしていました。

今から10年ほど前の大阪の某カラオケ店での話です。

ですが、そこのトイレは個室が4つあるうちの1つがいつも「故障中」と書かれた張り紙がされており、何となく気配のようなものをいつも感じていました。

ある日、いつものように彼氏とその大阪の某カラオケ店でデートをしていたのですが、トイレに行きたくなってしまい、いつもなら彼氏にトイレの前まで付いてきてもらっていたのですが毎回付いてきてもらうのが申し訳なく思い、仕方なく1人でトイレに行くことにしました。

相変わらずシーンとした薄暗いトイレで気持ち悪さを感じましたが、トイレには誰もおらず、いつものように『気のせいだ』と自分に言い聞かせトイレを済ませました。

トイレから出た後、その「故障中」と書かれたトイレにふと目が行き、強い気配を感じたというか…直感的に何か嫌なものを感じました。

『早くこのトイレから出よう。』そう感じ、急いで手を洗っていたところ、一瞬にして寒気を感じ背後にただならぬ気配を感じました。『絶対に後ろを見ちゃいけない。』そう思い手を洗って出ようとした時に、洗面台の鏡に写る黒いハイヒールと黒いタイツを履いた女性の足が見えてしまったのです。

『これは本当にやばいやつだ』と思い一目散に逃げ全てを彼氏に話し、そのカラオケ店を出ました。

その数日後、私は42度を超える高熱と体調不良(子どもが主にかかるといわれているマイコプラズマ肺炎)で2週間の入院、点滴治療となりました。

後から聞いた話ですが、その某カラオケ店に彼氏の友達が働いていたことがあったらしく、あそこのトイレはやっぱり女性の霊がいるということを聞きました。
そのため某カラオケ店で働く女性従業員が体調を崩したり、その女性の霊を見た従業員が次々に辞めていったそうです。

「故障中」と書かれたトイレの謎は解明されていませんが、彼の友達曰く「修理してもすぐに故障してしまう。」そうです。

私がトイレから出る前に使用した洗面台は、車椅子を使用している方でも使いやすいようにされていたため、鏡が前方に斜めにかかっているタイプだったので黒い足しか見えないで済みましたが、もし普通の鏡側の洗面台で後ろを見てしまっていたら、女性の姿を見てしまっていたのかと思うと…思い出しただけで今でも鳥肌が立ちます。