怖話短編集

恐怖の心霊現象から感動して笑える心霊体験など今まで見たこともない不思議な怖い実話エピソードが満載

恐怖の心霊体験談

誰も居ないはずの個室、廊下を横切る気配がするお店

私はビルの5階にある飲食店で働いています。個室が二つあるのですが、利用していないときは電気を消して引き戸を半開きにしておくことがあります。個室の奥に通用口とお客様用トイレがあり、必ず前を通るのです。

ふと人の気配がしたので電気を点けてみても誰もいない。

誰も居ないはずの個室、廊下を横切る気配がするお店の画像

個室の中に備品がしまってあるので取りに行く時など、めんどくさくて電気を点けずにゴソゴソしているスタッフもいたりするのですが、その時はなんだったんだろうと思っただけでした。

帰宅時も電気を消してスタッフは同じエレベーターで降りるのですが、がやがやとエレベーターに入りドアが閉まりかけた時に、白い人影がフッと横切ったのです。

乗り遅れたスタッフがいるのかと先輩が「誰かまだおるやん」と開ボタンを押したのですが、真っ暗な調理場しか見えず「あれ?誰かいたよね」…その場にいた全員が黙ってしまいました。

その後何度かお客様に「今日は個室開いてないのね」と言われ、利用していない事を伝えると「おかしいわね、さっき前を通った時に中の人が戸を開けたから」と言われることもありました。

冗談で幽霊でもいるのかとスタッフ同士で話していましたが、頻繁に起こると少し気味が悪くあまりその話題には触れないようになっていました。

そんな時に新人のアルバイトが入ってきました。

そんな時に新人のアルバイトが入ってきました。の画像

中国出身でお嫁に来て日本語がだいぶ話せるようになったので働いてみたいということでした。

この人は20歳ぐらいに香港で心霊体験をしたそうで、霊感も強めだそうです。生きている人と間違えるほどはっきり見える時もあるようで、一度七名のお客様なのに八名分のおしぼりを用意していて、「七名だよ」「ちがうよ、おばあちゃんがおばあちゃん乗せてたから」と言って本人はハッとし、「ごめん、気にしないで」といったことがあります。

バイトがいる前で常連の方からまた個室ドアの話があり、気のせいですよと話してた後の休憩時間、「ちょっといい?」と話しかけられました。「さっきの話、私わかるよ。個室の前の廊下にずっといる」「なにが?」「たぶん幽霊…」「はっ?」バイトの話では、はっきりは見えないけど確かにそこに立っているということでした。

個室や廊下をウロウロしているのがわかる程度ですが、みんなが見かけた人影やドアが開いたように感じたのはこのせいだと。「大丈夫、何にもシナイカラー、いるだけだカラー」と明るく言ってのけた彼女。

みんながモヤモヤしながら仕事をしているので、親切心で真相を教えてくれたのだと思いますが、居ると言い切られてしまうと今でも一人で廊下を歩くのが怖いです。

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