私が小学5年生の時に体験した心霊現象です。
その夜も普段と同じように私と私の妹は自分たちの寝室でもある二階の子ども部屋に向かいました。私と妹はいつものようにドアを閉め、眠りに入る少しの時間テレビを見ようとテレビをつけました。
最初のうちはいつもと変わらない様子だったのですが
その夜は数分テレビをつけていると、時々画面に砂嵐が出現していました。ただ、子ども部屋のテレビは大変古かったため、ちょっとした故障かな程度しか私も妹も考えていませんでした。
30分ほどテレビをみているとただの砂嵐ではなく、なんだか人影のようなものも写るようになってきました。いつもと違う様子を感じた私と妹は怖くなってテレビを消そうとしました。しかし、いくらスイッチを押しても、一向にテレビは消えませんでした。
恐怖に声を失ってしまった私と妹にさらに恐怖をおぼえる出来事がおきました。部屋の電気がついたり消えたりしだしたのでした。
もうこうなると動くのも怖くなり、どうしたらいいか、小学生の私たちには分かりませんでした。とにかく一階にいる両親を呼びに行こうと、部屋を出ようとしましたが、部屋の扉を開けようとしても全く開きませんでした。
すると部屋にあった二つのオルゴールが急になりだしました。部屋の電気は相変わらずついたり消えたりしており、テレビの方をみるとそこには砂嵐の中にはっきりと髪の長い情勢の姿が薄暗くみえました。
恐怖から私と妹は一階にいる両親を呼ぶために大声で叫びました。
しかし、私たちの両親は一向に二階に上がってくる気配が感じられませんでした。それでも扉が開かないため、私たちは「お父さん、お母さん!」と叫び津続けるしか方法はありませんでした。
オルゴールはねじ式のものなので、本来なら時間とともにゆっくりと音楽が流れていくのですが、その時は逆に時間とともに音楽のスピードはどんどんあがっていきました。もう、恐怖でパニック状態にはっている私と妹は、目をつむって座り込んでしまい、手で耳をふさぐことしかできませんでした。
どれぐらいそのようにしていたか分かりませんが、しばらくすると両親が二階に上がってくるのが分かりました。
両親が二階についたとき、それまでなっていたオルゴールが急に止まり、ついたり消えたりしていた電気も通常の状態にもどり、テレビもいつものように普通に戻りました。扉を開けた両親は私と妹に「ドタバタせずに早くねなさい」と言いました。私と妹はその時あった恐怖体験を両親に話し、なぜ両親を呼んだのにきてくれなかったのかを聞きましたが、私の両親は私たちの叫び声は聞こえなかったといい、私たちの話を信じてはくれませんでした。
なぜこのような体験をしたのかは未だに分かりませんが40年近くたった今でも妹と会うと、たまにその時の体験を話すこともあります。