私が本当に金縛りにあった体験談のエピソード

恐怖の心霊体験談

確には覚えていないのですが。5、6年くらい前から……私はしばしば金縛りに合っていました。多感であった思春期の頃から始まったもので、その頃は大変怯えたものです。夢の中で何か黒いものが多い被さってきて、私の背中を爪でカリカリと引っかかれたことが金縛り経験で一番怖い体験談となるでしょうか。

正文章にするとありふれた話ですが、体験者としては結構怖いものです。ただ、あれは本当に心霊体験だったのかな、とは思います。

思春期特有の精神性や成長期で筋肉の強張りが置きやすかったとか、そういう可能性もあるのではないかと。

金縛りと言っても色んなバリエーションがあると思いますが、私は「何かに抑えつけられて動けなくなる」といったパターンがほとんどです。

寝ているのに起きているというか、不思議な感覚ですが科学的に言えばレム睡眠状態で、体は寝ているのに頭は起きている齟齬から発生する現象とかなんとかどこかで読んだような覚えがあります。

私が体験した金縛りもほとんどはそうだと思いますが、以下紹介する体験はたぶん本物だったんじゃないかなー、と個人的には思うのです。

疲れてぐっすり寝込んでいると突然耳元に「フッ」と息をふきかけられました。びっくりして夢から急速に意識が登る瞬間、声はなく、目にも見えなかったのですが誰かが「クスクス」と笑うような感覚があったことが非常に印象的でした。

こんな起こされ方というか、霊体験はこれ一回こっきりだったのですが、それから1年以内くらいだったでしょうか。

寝ていると、いつものように金縛りに合いました。いつもと言っても数ヶ月に一度くらいの割合ですが。ただ、安眠を妨害された挙句、なんだかのしかかってくる気配が「ニヤニヤ」と笑っているような感覚があったのです。

機嫌が悪くなった私は体に力を溜め、気合一発「やめい」と呟いて金縛りを振りほどきました。

ほどけてから「力技で金縛りって解けるんだよなぁ……」と思いながら再度就寝。しかし、相手もさるもの。

そのまま寝ていたら頭を突然蹴っ飛ばされる感覚に襲われることに。枕から頭をずり落として目を覚ました私の脳裏に「ケラケラ」と笑う感覚が。

その瞬間、すごく怖くてパニックになったけど夜中だったので叫ぶ事ができませんでした。でも、これを限りに、あれ以来徐々に金縛りに合う頻度が少なくなり、思えばここ数年合っていません。私をからかっていたアレは、私に飽きたんでしょうかね?