いつもの優しいお母さんの身体に取り憑く恐怖体験談

不思議な体験談

あれは、私が高校生の時、とても暑い夏の時期でした。
いつも通りわたしは、お兄ちゃんと同じ部屋で眠っていた時のこと。わたしはとても怖い夢を見たのです。

薄暗い部屋でお母さんと私で2人だけでいるときに、いつもは優しいお母さんが不気味な笑みを浮かべ、次にゲラゲラと笑い始めたのです。

不気味になってお母さんから離れようとするのですが、距離は近くなるばかりで離れられない。そのとき、思いっきり目をつぶり、真っ暗になって見えないようにすると、なんだか場面が切り替わったように感じました。

そこで、目を開けると寝ていた場所に戻っていて、となりにはお兄ちゃんもいる。一瞬安心もしたけれど、怖い夢を見たせいで私は汗がびっしょりで、起き上がろうとしたけれど、ピクリとも身体は動かなかったのです。

となりにいるお兄ちゃんに、声をかけようとしても声が出ない、心の中で、お兄ちゃん!お兄ちゃん!と叫んでも音に出てきてくれないのです。

こんなこと生まれて初めてで、もうどうしたらいいのかさっぱり分からず、頭が真っ白にもなりました。

仕方ない、もう一度眠ろうと思いめをつぶる。すると、見たくなかったあの、不気味な笑みを浮かべたお母さんが目の前に現れてきたのです。

次はすぐに目を閉じてお母さんから逃げました。

逃げても次は、身体の動かない世界です。汗の感覚はある、目も動く、だけど身体は動かないし、声は出ない状況です。また眠れば、あの不気味な笑みを浮かべたお母さんのところにワープしてしまうという恐怖もあったので、どうにかして身体を動かそうと必死で動こうと頭に指示を出しているのに答えてくれませんでした。

汗が流れる感覚だけが伝わってきます。長いこと動け、動けと頭で粘っていたら、突然フット身体が軽くなって動くようになったのです。そこで、私はこの不思議な体験から解放されることができました。

次の日、学校で友達にこの話をすると、それは金縛りだよ。の一言です。金縛り?と聞くと、友達も体験したことがあるそうでした。

案外いるもんだなあと思ったのと、本当に幽霊っているんだなと自覚するキッカケになりました。これは金縛りを経験した人のみが知る怖い体験です。

それからも、2回ほど金縛りにあうことがありましたが、2回目からは、あっきたと思う程度で軽い気持ちになりました。最近は全くないけれどいつあっても不思議ではないのかなと思います。実際に金縛りにあったとき、必ず時間が解決してくれるはずです。