沢山の心霊体験の中の一つです。ある夏の日、主婦の私はいつも通り家族の洗濯物を干そうと庭に出た時すでに夜だったので辺りは真っ暗だったのですが、暗闇の中で髪の長い女性が猫背のような格好で私に近づいて来ました。悲鳴をあげて逃げたのですが、それ以来それはみていません。
私は昔から霊感が強く人が見えないものが見えます。今まで沢山のモノをみてきましたが自分自身この体験だけは特にゾッとしたのを覚えています。それは夏のはじまりでした。
私は主婦で子供二人と旦那と実家暮らしをしています。人数が多いのでよく洗濯物を1日中回しては干していましたその日も、いつも通り最後の洗濯物が終わり、干そうとしていました。
時計をみると夜の8時でした。かごいっぱいの洗濯物を脱衣場から庭まで抱え、庭に先に干していた洗濯物を取り込みました。そして濡れた洗濯物を干そうとしていた時に違和感を感じました。誰かが近くいる?
そんな気配を感じながら何故か体はゾクゾクとして、視線を感じました。洗濯物を見ていた瞳を少しずつ横にずらしました。庭なので家の明かりが差し込む程度で周りは真っ暗です。
その暗闇に目を向けた時でした。暗闇の中で、なにかが動いていました。よくみるとそれは、腰を前に折っていて、顔が全然見えないくらいの長い髪の毛の女性でした。その女性を私のところにゆっくり向かって歩いてきました。
私は怖くなって大声で叫んで、急いで家の中に逃げました。家族に助けを求め、庭を確認してもらいましたが、もう誰もいませんでした。冷静に考えるとその女性は戦争時代のような古い格好だったように思います。
今は夜に洗濯物は干せなくなりましたが、それ以来は姿を見ていません。