1歳の息子が見たおばあちゃんと女の人の幽霊の怖い話

恐怖の心霊体験談

私の今住んでいるアパートの玄関に、私には見えないおばあちゃんがたまに現れ、小さい息子に変な言葉を言わせたり、怖がらせることがありました。そして、別の女の人も現れ、遊んで楽しませてくれればいいのですが、ただただ、怖がらせるのみで困りました。

2番目の息子は1歳の喋るようになった頃から、今住んでいるアパートの部屋で普通に遊んだりしている時にいきなり、「こわい、こわい」と真顔になって言う時がありました。その時は決まって玄関の方を見て言うのです。

「何が怖いの?」と聞くと、毎回、玄関を指さしながら、「ばーちゃんがいる。」と答えるのです。

私たちは息子2人との4人家族で、アパートに祖父母が遊びに来ることも滅多になかったし、その時の息子は人見知りが激しくて祖母に会うと泣くほどでした。

言葉を覚えたばかりだし、たまに意味の通じないことも言うのかもしれないと話していたのですが、1週間に1回くらいはいきなりそんなことを言っていて、本当に見えているのかもしれないと思い始めました。

そんな時、今度はいきなり「ばかおんな!」と息子が言い始めたのです。保育園にも行っていないし、お兄ちゃんはそんなことは言わないし、テレビでそんな言葉を覚えるなんてことも考えにくく、びっくりしました。

主人とお兄ちゃんはその話をすると笑っていましたが、私はなんだか、たまに玄関に現れるおばあちゃんが言っているように思えて不愉快でした。

本人は怖いと言いながらもすぐ忘れてしまうようだったので、あまり気にしないようにしていましたが、2歳になって、もっと喋るようになってから、ある日私と二人でおやつを食べている時に、また玄関を見て、今度はかなり怖がって「こわいこわい!」と言い出しました。

「誰がいるの?おばあちゃん?」と聞くと反応がなく、「女の人?男の人?」と聞くと、「女の人」と答えるのです。

しばらくずっと玄関を見ながら怖いと言い続けていて、今までと違って長く、怖いなと思っていたら、今度はベランダの上の方を見て、「あっちにいる。」と言い出しました。

「髪は長いの?どんな人?」と聞いてみると、「ながい。目がくろい。」と自分の目の周りを大きくなぞって私に示したのです。

気にしないようにしていた私も本気で怖くなり、「どうしよう、カーテン閉めようか?」と聞くと「しめる。」と言うのですぐ閉めました。

そうしたとたん、何事もなかったように、「もう怖くない。」と普通におやつを食べ始めたのです。その日は怖くてカーテンを開けられませんでした。

その日以降もたまにおばあちゃんが現れることがありましたが、かなり怖がっていた女の人はその日以外はまだ出てきていません。もう出ないことを、私は祈っています。本当に怖いので。