山間部の村に辿り着くための峠道の頂上に現れるという白い幽霊

恐怖の心霊体験談

私の地元にある峠の話です。標高高い村に繋がる山間部にある峠では、白い着物を身に纏った女性の霊が夜間に現れることがあるという噂が、遥か昔の何十年前からあります。数年前、その言われを忘れた頃の私体験談です。

私は一人で日中に用事の為に峠を下りたんです

私が住む地域は、市内から北東部に位置しており自動車を利用した交通手段で向かう為には、ある峠を越さなければ辿り着くことが出来ないんです。

その峠なんですが、私が幼い頃からちょっとした言われがありまして、地元では知る人ぞ知る名所になっているんです。
名前は〇〇峠と呼ばれているんですが、とにかく道路が急勾配で長く、その山々に囲まれた急勾配の道を通り抜けねばならないんです。

特に冬の時期には、自動車が車道外に横転する事故が発生し、梅雨から夏の終わりには土砂崩れの危険性が高まる道路です。
私が子供の頃から、そこに、夜になると、白い服を着た女性が姿を表すと、言われているんです。

昔は、車道に転がる自動車を横目に、泣きながら峠の道を登っていたんですが、現在は、S字カーブの下方に、トンネルが建設されましたので、道路の一部が通行し易くなっているように見えます。

しかし、今は、そのトンネルが怖いんです。
そもトンネルは数年前に建設されたものですが、とにかくトンネルの長さが半端なく長いんです。

そしてトンネルの中にはライトが点灯しているんですが

自動車のヘッドライトを点けて走行しても、暗いんです。
おそらく、山間部という地域性により、天候の条件で非常に暗い道になっている様子なんです。

その日も確か、雨が降る夜間でした。
そして、帰りが遅くなってしまった為に雨が降っていたんです。
私の運転する自動車が峠を登りきったあと、トンネルの入り口に差し掛かる手前の信号が赤に変わったんです。
もちろん、停止して信号が青になるまで待ちました。

その時に私の目の前に、白い霧が、スーと,現れたんですよ。
そして消えた。その霧に足がついていたんです。

目の前の信号が青信号に変わり、アクセルを踏み込んみながら、車を発車させ、トンネルに差し掛かった時に、私は、「足があったなあ」とぼんやりと思っていたんです。

トンネルを走行中に、急に騒音がなりました。
「キーキー」という音が車の中に聞こえてくるんです。
私はトンネルの中で、過呼吸になり半ばパニックを起こしそうになりました。

でも今まで何もなかったんだから、大丈夫という確信持ちながら運転をして、無事に自宅に着いたんです。

その後、家族の者に「もしかしたら、私は、人か犬を轢いてしまったかもしれないから、車を見てほしい。」と頼みました。
父は、私が運転してきた自動車を、点検していましたが、何も異常は見当たらないと言ってそも日は就寝しました。

後日、峠の頂上に行き、現場を見てきましたが、なんら問題もないように自動車が走行していました。