真夜中の帰省中に起きたゾッとする来た所のない場所

恐怖の心霊体験談

2年ほど前の話だ。
旦那の実家へ行くのには車で約7時間ほどかかる。
毎回電車じゃなく車で行くのは実家へついてからの交通手段が少ないため。
そのため毎回車での帰省になるのだが、昼間は混むという理由で夜中の12時過ぎに車で家をでた。

そして関ヶ原の高速インターへ向かい始めた。

まだ関ヶ原までの道のりを覚えていなかった私達は、ナビをセットして
ナビが案内をするままに車を走らせた。
少し走っていくとどんどん街頭が減っていき田んぼばかりの田舎道に差し掛かった。

以前1度通った時、こんな道は通らなかったので私達は不思議思いながらもまだ道がわからないのでナビに従うしかなかった。
それから暫く走っていると木が多くなりどんどんと山を登って山奥へと走っているのに気がついた。

旦那と二人で道が間違っているのではないかと話はしたがナビには道があるので間違いはないだろう、という結論しかならなかった。
昔から私は少しだけだが霊感があり、嫌な雰囲気などに敏感だったため徐々に入っていく山道に違和感を覚え始めた。

ハッと気づくと対向車が来ればどう避けるのかわからないほどの狭い、暗い道を走っていた。
そして、ゾクッと寒気がしたので旦那に「なんか嫌なかんじがするよ。もう戻れない?」と聞くと「ここまで来てもう無理でしょ」と笑いながら答え、どんどんと車を走らせる。

ふと時計を見ると出発から1時間と少し経っていた。

普段、1時間もあればとっくに付いているはずなのにさすがにおかしい。
どんどんと心拍数が上がり、足元に違和感を覚えて靴を脱ぎ車のシートの上で膝を抱える様にして 固まっていた。

そしてそのあと5分ほど経ちナビが700m先を左折をする様に指示を出してきた。
私達は当たりを見渡し左折できる様な場所はないように思え、困惑しながら走っていた。

だが、ナビに従わないともうここがどこなのかさえわからない。
ナビの地図上には左折できるように道が出来ていたので仕方なく曲がろうとウインカーを出しゆっくりと左折をすると結構急な坂だった。
曲がれるんだねー、と話をしたその瞬間、車のライトが照らしたのは

立ち入り禁止と書かれた札とゲートが閉まっている所で、荒れ方的に暫く人が通っていない場所のようだった。
私達は血の気が引き、急いでバックをして左折をする前の道に戻り、そのまま真っ直ぐ進み始めた。

10分程で道は下り始め、なんとか山を抜けることが出来た。
そのあとは何もなく、無事に帰省することが出来たが暫くは怖くて仕方なかった。
昨年、今年と関ヶ原の高速インターから乗って帰省をしているが
ナビが私達を山へ連れていくことは無い。
あの時、私達は一体、どこへ連れていかれる所だったのだろうか。