忘れることの出来ないお盆の夜の不思議な体験談

不思議な体験談

この話は私が中学生の頃、季節はお盆の頃に体験した少しだけ不思議な出来事です。私は、今でも好きですがある男性アイドルグループのファンで、今はやってないのですが当時そのグループの番組が毎週放送されていて、毎週その番組の日はそれを見てから寝るのが日課でした。

私は四人家族で、母はその時2階で読書をしていて、父は2階でテレビを見ていて、祖母は1階の自分の部屋で既に寝ていました。

私は1階の居間でテレビを見ていました。

私がテレビを見ていた1階の居間は仏間と繋がっていて、襖扉で仕切ることは出来るのですが普段は開けっ放しになっていて、来客があった時しかそこを閉めることはありませんでした。

最初の物音はその番組を見始めて、少し経った頃でした。私の後ろ、仏間からパンッという何か叩くような音が聞こえたのです。

私以外誰も居ない部屋の中で、振り返ってみても何もない、いつもの仏間です。気のせいだろうと思い、またテレビを見始めました。

番組があと10分くらいで終わる頃、パンッパンッパンッと またさっきと同じ音が数が増えて音も少し大きくなって聞こえてきました。さすがに無視できないけど、大好きなグループの番組を最後まで見たい気持ちが勝って、今度は仏間を振り返らずに最後まで番組を見ました。

その番組の後すぐにニュースが始まるのですが、なんとなくそのままニュースも見始めてしまいました。

夏休みだし、夜ふかししたいという気持ちが出てきたのです。そしてそのままニュースを見ていると、先程よりも大きいパンパンパンッという乾いた音がまた後ろから聞こえてきてきたのです。怖いけど、勇気を振り絞って振り返ってみると音は止むのです。

怖い話を読んだり、そういう番組がやってたら見てたのでこの音の正体がラップ音であると確信したのです。お盆という時期もあり、なおさら怖くなってきて、さすがにもう部屋に戻ろうと電気を消し、テレビを消して2階の寝る部屋に走って行きました。

そしてその日はそのまま眠り、翌朝1階の居間へ降りると仏壇にご飯を供えていた母から呼ばれ、障子戸を指し「こんなの昨日まで無かったよね?」

と 母に聞かれました。母が指す障子戸には、赤黒い小さな手形が2つべったりと付いていました。そのあと父も起きてきたので父にもそれを見てもらいましたが、私も父も母もこんなのは昨日まで無かったはずだという結論でした。

わたしは昨日の夜ここで聞いたラップ音について両親に話しました。でもそれとこの手形が関係あるかは今でも分かりません。お盆になる度にこの不思議な出来事を今でも思い出します。