心霊スポットの森の中で出会ったのは人間のような人

不思議な体験談

2年前の夏の夜の事です。長野県の北部にある野尻湖の野尻湖湖畔公園のところでの事です。ここは、夏になるとキャンプをしたりボートやウインドサーフィンをしたりと、遠くから来る人が多いところです。

私のすごく不思議な体験をしたことになります。

そして、私はその当時の会社の同僚や飲み仲間たちと飲み会をしていたんです。イイ感じに酔っ払った私は、友達のバイクを借りて無免許なのに湖のまわりをぐるぐる走ってました。

本当は駄目な行為です。反省です。一般道ではないですけどね。すると、ふとした拍子に道からそれて林の中に紛れ込んでしまったのです。足場が悪く、道らしい道もなくなり、私は転倒してしまいました。ふくらはぎをマフラーで火傷し、ひざからはたくさん血が出ていました。

まわりは一面木が生い茂り、気に囲まれて空も見えない状態です。私は、やっとの思いでバイクを起こして、エンジンをかけようとしてもなかなかかかりません。

ひとりだし、怪我してるし、友達のバイクは壊れてしまったし

そして、ここがどこまで来てしまったのかもわからず、ひどく遠いところに来てしまった事位しかわからず、もう泣きそうな時に人間があらわれたのです。

なぜ、人間という表現をするかというと、熊も出る地域で2本足で立っていたからです。しかし、その人間は上半身を赤い縄で亀甲縛りにしているのです。顔は50~70歳代の頭のはげのおじさんだったのです。

まあ、一応、熊じゃないから襲われる事はないなとひと安心。そしてどこからともなく現れたその人間はスタスタと駈け寄ってきて、「大丈夫か?」と声をかけてきました。わたしは最初、ジョギングの人かと思ったのだけれど、そんな森の中、亀甲縛りで走ってるなんてあきらかにおかしいです。

わたしはひたすらうなずいて、強気に「大丈夫!」と言いました。

するとその人は「そうか、」と走り去りました。その人間は、その一言だけで去っていくし、何となく消えた感じがしました。

混乱した私は、そこからはもう根性で、バイクはおいて一人でひたすら歩き、林を出て道路沿いの飲食店までたどりつき、そこの従業員のお兄さんがたに助けを求めて、車でみんなのところまで連れて行ってもらいました。

その車の中で、変なおじさんに遭遇したという話をしたのですが、どうやら、その森は自殺の名所で心霊スポットにもなっているらしく、近くの廃墟となった教会は幽霊が出ると有名らしく、そこの住人じゃないかと言われました。本当に不可解な出来事でした。