葬式が終わった次の日に亡くなった祖父が会いに来た話

感動する心霊体験談

大好きな大好きなおじいちゃんが私が5歳の頃に亡くなりました。1番始めの孫という事もあり特に祖父には凄く可愛がられた記憶が今でも覚えています。
そんな祖父がある日、悪性の腫瘍があると癌だと診断されました。

医師からは、癌が進行しており ここまで進行していると手術は難しいと診断されました。

すぐに入院し症状の進行を緩やかにする治療をする事を勧められましたが祖父は入院ではなく自宅で今まで通り過ごしたいと言ったそうです。
祖父は自営業をしており、自宅に帰った後も今までと変わらず仕事をしていました。
少しでも長く、生きていて欲しい。と思うのは当然です。頑固だった祖父は家族が安静に過ごして欲しい旨を伝えても聞く耳と持たなかった祖父でした。

そんな ある日の事です。
祖父が仕事中に倒れ、そのまま救急車で病院に運ばれました。
祖母や父が病院に駆けつけ、父は母に状況がわかったら連絡するからそれまでは取りあえず家で待つように言われ、母は私達と自宅で待機していました。

その頃、5歳だった私はそんな状況に祖父が置かれている事も理解していたわけもなく、祖父が倒れて病院に運ばれた事すらも知りませんでした。
それからどのぐらいの時間が経ったかわかりません。

父からの連絡はまだ来ていない母でしたが突然、私達兄弟を連れ病院に向かいました。
父が後日、母に聞いたそうです。
まだ連絡が無かったのに何故病院に向かおうと思ったのか。
母も良くわからないが凄く嫌な予感がしたそうです。
母の予感は当たりました。

奇跡が起こらない限り今夜には息を引き取る旨を担当医師から伝えられていたそうです
私は病室に入った瞬間に、5歳だった私でも理解出来るぐらい病室は嫌な空気に包まれていました。

そして私達が到着し祖母が眠ったままの祖父に、意識がない祖父に

「◯◯ちゃんが来てくれたよ??」
と伝えたその瞬間、意識がないはずの祖父が、目を瞑ったままの祖父が微笑み
そして、その瞬間病室に
「ピーーーーーー」
と嫌な音が鳴り響きました。

祖父の顔は微笑んだままでした。
そして、目を瞑った祖父の目からは一本の涙がすーと流れ、医師の「◯時◯分ご臨終です。」という声と私の泣きわめく鳴き声だけが病室に響いていたそうです。

後日、お通夜 お葬式が行われ大好きな祖父と別れたくなく棺桶に入った祖父から離れようとしなかったと数年経った頃母から聞きました。
火葬場に移動し長い冷蔵庫の様な所に入っていったはずの祖父が戻ってくる事はなく、火葬が終わり遺骨になり出てきた祖父を見て、まだ小さかった私は理解出来るはずもなく
「じぃじはどこー?じぃじはどこー?」

と言い続ける私に母は「じぃじは天国に行くために骨になったのよ。だから、この骨がじぃじなのよ?」
と言われてもじいじに会いたいと泣く私、納得しない私だったそうです。
そして、お葬式が終わった次の日、自宅で遊んでいた私が突然私は母に
私「おかーさーん、じぃじが来たよ?!」

母 「え、、、?じぃじ?」
私「あーあー、お母さんが遅いからじぃじ帰っちゃった?」と言ったそうです。
亡くなったはずの祖父でしたが、私も母も怖いという感情はなく全くありませんでした
祖父が天国に行く前に会いにきてくれたのでないかと思っています。