意味がわかると怖い話の「最高の能力」「耐え続けた」「敵国兵」を紹介。2ちゃん発祥のクイズのような推理のような、怖いけどクセになる不思議で面白い意味怖を答え解説付でまとめました。サクっと読めるよう短編を中心に、少しでも怖さが和らぐように恐怖の意味怖を猫が、意味怖の解説(答え)を。
意味怖 答え解説付「最高の能力」
ある日T氏は、神様から念じることによって、
念じたことが実現する能力を得た。
T氏のあまりにも平凡な人生に神様が恵んだ最高の能力であった。
夢を見てこの事を知ったT氏であるが、
当然ながらT氏は信じなかった。
「こんな能力を、俺になんか神様がくれるはずがない。」
しかし、T氏は半信半疑で適当なことを念じると
それが実現するので信じるしかなくなった。
「驚いたな…。これは素晴らしい能力を手に入れた」
素晴らしい能力を手に入れたT氏だが、会社には行くことにした。
長年の習慣だからである。
仕事も無事に終え、車での帰路の途中、
T氏の前に、車に乗った憎たらしい上司が居た。
「そうだ、上司が交通事故にあうように念じよう」
上司は死にT氏も死んだ。
(『車での帰路中の途中、T氏の前に車に乗った憎たらしい上司がいた』
T氏が上司の車に突っ込み交通事故を起こした。
意味怖 答え解説付「耐え続けた」
それは広大な大地に、しっかりと根を下ろして大きく茂っていた。
ある日、化学物質が混じった雨が降り注いだ。
だが、それは雨の間ずっと耐え忍んだ。
雨は大地を流れ去っていった。
暫くして、熱く乾燥した暴風が襲い掛かった。
だが、それは暴風にもじっと耐えた。
雨・暴風にずっと耐え続けた。
更にある日、酸性雨が降り注いだ。多くの仲間が枯れたような色になった。
時を置かず暴風が襲う。だが、それは耐えた。ひたすら耐えた。
時の流れは残酷だ。栄養も足りなくなり、やせ細るようになった。
仲間もどんどん減ってきた。
生命力も尽きようとしている頃、また雨が降り注いだ。刺激臭のする雨だ。
相変わらず乾燥した熱波も襲ってくる。
また多くの仲間が喪われた。
殆どの仲間が消え、大地が不毛になった。
すると突然、空から命を持たないそれが大量に降って来て、大地を覆った。
(『大地』は頭皮。
つまり、これは毛髪の末期の状況が書きだされている。
結局育毛剤の努力もむなしく、
『すると突然、空から命を持たないそれが大量に降って来て、大地を覆った。』
つまり、カツラもしくは植毛を行った。
意味怖 答え解説付「敵国兵」
A国が、敵国と戦争をしていた頃の話。
私はA国兵として、前線で戦っていた。
命令は単純で、「敵国兵を見つけたら皆殺しにせよ」である。
その命令通り私は敵国兵を何人も殺し、成果を挙げてきた。
しかし私は、ふとした隙を突かれて敵国兵に捕えられてしまった。
捕まった私は敵国の城まで連行され、牢へ入れられた。
私は牢の見張りが1人になった時を狙い、その見張りの兵を殺した。
そして服を奪い、それを身に着けることで脱獄に成功した。
敵国は甘い。
捕えた時点で私を殺していれば、このようなことは無かったのだ。
私が脱獄したことに気づいた兵は1人もいなかった。
だが、牢で1人の兵士が倒れているのが発見されるのも時間の問題だろう。
一刻も早く、私は城から遠ざかる必要がある。
私は急いでA国軍の前線を目指した。
あれから何日歩いただろうか。
食べる物もなく痩せこけ、髪を振り乱した姿は惨めであるに違いない。
私はこのままA国軍に合流すること無く、力尽きてしまうのだろうか。
そう思っていた矢先、遠くにA国の旗を見つけた。
私は喜び、その旗を目指して最後の力を振り絞り、走った。
これでやっと私は、A国軍の前線へ合流できるのだ。
(語り手は敵国兵の服を着ているため、 どう見ても敵国兵に見えてしまう。
そのため、A国軍に見つかり次第殺されてしまう。