意味がわかると怖い話の「隠し味」「死人使い」「人見知り」を紹介。2ちゃん発祥のクイズのような推理のような、怖いけどクセになる不思議で面白い意味怖を答え解説付でまとめました。サクっと読めるよう短編を中心に、少しでも怖さが和らぐように恐怖の意味怖を猫が、意味怖の解説(答え)を。
意味怖 答え解説付「隠し味」
料理教室で先生がいきなりこう聞いてきた。
「皆さん、カレーの隠し味には何を使いますか?ちなみに私は『チャツネ』です」
「インスタントコーヒー」
「チョコレートシロップ」
「パイナップル」
「トマトケチャップ」
「ソース」
「醤油」
「蜂蜜」
いろいろ出てくる。
「やっぱり『愛情』じゃないでしょうか?」
一人の女性の言葉にどっと笑い声がおこった。
よく見ると彼女の両手の指にはいたるところに絆創膏が巻かれている。
なるほど、怪我しちゃう素人さんなら「愛情」で勝負するしかないでしょう。
(普通は利き手に傷はつかないのではないか?
となると…彼女の言う『愛情』というのは、彼女自身の血なのかもしれない。
意味怖 答え解説付「死人使い」
中世、ある国に死人使いがおり人々を苦しめていた。
とはいっても、襲ってくる理由は人を殺す目的ではなく金品目当ての強盗だ。
ところが領主の馬車が死人に驚き暴走して崖から転落してしまった。
領主の息子は怒り国の王に訴えた。王はこれを聞き一計を案じた。
「城に必要な人物が病気で亡くなった、しかしいないと困る! 生き返らせたものには姫を妻にすることを命令する!」
この言葉に死人使いがやってきた。
「姫を妻にできるというのは本当で?」
「うむ!」
カーテンをあげると輝くように美しい娘が白いドレスをまとって立っていた。
死人使いの目の前におぞましい死体が置かれた。
『こんなのゾンビにしてもすぐ崩れちまう・・まぁ姫をいただいたら逃げれば』
死人使いは腐り果てた死体を呪文で生き返らせた。
「どうでしょうか?」
「うむ、そなたはもう下がってよいぞ」
王がそう言うと後ろにいた娘が下がった。
「!?」
死人使いが驚いていると
兵士が死人使いの周りを取り囲んだ。
「約束が違います!」
「あれは領主の娘だ!」
王はそういうとこういった
「姫はお前の目の前におる!」
(亡くなってゾンビとなった者が姫で、王は強制的に死人使いと結婚させることが目的だった。
意味怖 答え解説付「人見知り」
私の彼はひどい人見知り。
知っている人にはむしろ強気なくらいなんだけど、
初対面の人にはレジの店員にすらおびえる始末。
ある夜そんな彼と、「出る」って噂のホテルに泊まることになりました。
他の客に怯える彼にため息をつきながら私がチェックインを済ませました。
その夜、出たんです。女の幽霊が、何人も。
幽霊たちは皆恐ろしい形相をしており、私はすっかり腰が抜けてしまいました。
ところが彼は、最初こそ驚いたものの、幽霊たちと目が合うなり
手元にあった雑誌を丸めて蠅でも払うように幽霊たちを追い払ってしまいました。
怖くないのか尋ねると、
「ただの地縛霊だろ」
ですって。
人じゃなければ平気なのね…
少し呆れながらもはじめて彼のことを頼もしく思えました。
(ここまでおびえている『彼』ですが、 語り手は一体どうやって仲良くなったのか?
人じゃなければ平気なのね』 とあることから、語り手の『彼女』自体が 人ではない存在?