もう10年以上前の話です。
鹿児島県在住。Oさんの体験談。
家族が私以外はみんな出掛ける日で、まだ小さかった私は初めて1人でお留守番を頼まれドキドキしていました。1人で静かに絵本を読んでいた時、おばあちゃんの部屋から話し声が聞こえてきたのです。誰もいないはずなのに。
私はまだ小さかったので1人が寂しくてお母さんにいつもくっついていました。もう10年以上前の話です。
ある日、家族がみんな出掛けていて、お母さんからも「仕事に行くから1人でお留守番しててね!」と頼まれたので「うん!」と元気よく返事をしてみんなの帰りを楽しみに待つことにしました。
初めて1人でお留守番をする事に緊張と不安がありましたが絵本を読んでいれば大丈夫だろうと思い、絵本を読む事に決めました。
ですが、読んでいる途中で何か音が鳴っている事に気が付いたのです。
外の音かな?とか気のせいかな?と思いつつも怖くなった私は耳を澄ましてみると誰もいないはずのおばあちゃんの部屋から話し声が聞こえている事が分かりました。
当時はおじいちゃんが亡くなってすぐの出来事だったので、おじいちゃんの骨が置いてあり、亡くなった事に気が付いていないのかな?と思いましたが、いないはずのおばあちゃんの話し声も聞こえてきて2人が会話しているのが分かりました。
本当はいないのになぜ声が聞こえるんだろう、怖くて部屋に近付くことは出来ないまま時間が過ぎていきました。
しばらくすると会話は止まり、夕方に家族みんな帰ってきたので安心しましたが1週間くらい経った日に病院から電話が掛かってきて、おばあちゃんが息を引き取ったという連絡が入りました。
実は会話が聞こえていた日にもおばあちゃんは入院していたので、もしかしたらおばあちゃんの魂がおじいちゃんに会いに来て2人で久しぶりに会話をしていたのかもしれません。
その聞こえていた会話は実際何だったのかは今でも私の中では謎に包まれたままです。