小さい頃・中学生の頃に起きた恐怖の心霊体験談

不思議な体験談

小学校高学年に差し掛かってた、秋と冬の中頃のことで、小学校は田んぼや小さな牧場に挟まれた古い校舎でした。その時はいつもの様に通学に使う長い歩道橋を渡って、中間くらいを下った時、ふと目の端に何かが映ったので、ふいに顔を上げたら真っ赤で所々リングのようなものに縛られてた鬼の手が、こちらに向かってヒクヒクしてました。

吹いて転び掛けました。それで何とか体勢を立て直して男性の方を見たら、鬼の手が男性の顔に張り付いて、男性がもがいてました。

最初は何だろう?と思って観察してたのですが、手も何もして来ずそのまま手の下にある階段を降りようとしたのですが、不意に手が私に向かって降ってきて、慌てて降りたのですが、頭に何か被さったような感覚があって、頭を触ったのですが何もありませんでした。

それから暫くは何も無く、高学年を迎えた直ぐの帰り道のことです。一人で帰っていると橋ですれ違いざまに黒服のコートを着て帽子を目深に被った背の高い男性に私はこんにちはと挨拶をしました。その当時は近所の人かなと思ったので、学校の教え通りにしました。

するとその人は少し通り過ぎて、私が橋から降りようとしてた時、いきなり男性がこちらに向かって走り出してきたんです。何だろう?と気にせず歩いてたら、いきなり追い風が。

そして私は歩道橋を降りたのですが、後ろから友達が何か叫んでて、どうしたの?と呼び掛けたのですが、追い付いた友達が、なんで逃げないの!と怒り出したんです。どうしてか聞いたら、さっきの黒いコートを着た人が私を追い掛けだしたんだそうです。それでその日は友達と一緒に帰りました。

翌日職員室に呼ばれて事情を聞かれました。私は特に何もしてないし、挨拶しただけと答えたので何も言われませんでしたが、それから集団下校をするようになりました。

その後は男性を見ることも鬼の手を見ることもなかったです。

恐らく、鬼の手が助けてくれたんだと思うのですが、何故助けたのか、男性はその後どこに行ったのかは知りません。
それから数年月日が経って、中学二年生になった頃、また不思議な事がおき始めました。

私は廊下側の一番後ろの席になって、遠くの黒板を見てました。
そしたら不意に、廊下側の窓にペタッと音がしたので見てみると、人の手の跡が着いてました。誰かサボってイタズラでもしてるのかと思ったのですが、ずっと張り付いたままでその日一日ずっとそのままでした。

翌日に友達に話て、見てもらったのですが何もないよと言われました。でも私にはまだ手の跡がついてるのが見えてるので、これ以上は言わないことにしました。
それからというもの、度々変な現象に見舞われました。同級生が足を大怪我したとき、既視感を覚えたのです。前に1度夢でその子かは分からないのですが、この中学校で足を怪我する夢。天井からカリカリカリと爪で引っ掻いているような変な音がする。

3階は3年生の教室でまだ授業中なので、鳴るはずがありません。部活の帰りに体育館に寄って行けば、誰もいない体育館でバスケットボールがバウンドしていて、勢いよく飛んだら天井に挟まってそのままになったり、窓にはまだ手の跡が張り付いたまま。むしろなんだか指が太くなっていってるような気がして、気味悪かったです。

でもある日、登校して席に着いて窓を見ると、手の跡がなくなってました。正夢や既視感、そして予知夢のようなものは未だ見てますが、怪現象はそれ以来見なくなりました。それから大人になった今も予知夢のようなものは見ます。友人や同級生が今後どうなるのか、何をするのかを夢で見ます。それが外れているか当たっているかは、怖くて確かめてないです。