今から数年前私が小学生か、中学生の頃の話です。母はお仕事で夜もいないことが多く夜中1人で寝ること寝付くことがなかなか出来ず、よくリビングにあるソファーで寝ていました。
私の部屋には大きなピアノがあり、その下にはガラクタや布やミシンなど手芸関係が多く置いてあります。
ある日の夜また自分の部屋で寝付くことができずソファーで、ソファーの隣はお父さんの部屋がありいわゆる私の部屋の隣にリビングの隣にお父さんの部屋があります。
ソファーで寝るのにもなかなか生活音で寝れず、度々目が覚めて周りをキョロキョロしていました。
数時間後、誰もいない自分の部屋から物音がしました。動くわけにはいかないとジッとソファーで目だけ動かして見ていました。何の音がしたんだろう、そう不安でいっぱいの時、「ザッ、ザッ」と何かを引きずる物音がしました。
気になり目を向けると、少しずつ少しずつ部屋からリビングへとミシンの入っている重い箱が動いていたのです。
私はびっくりしてさらに動くことができず目を閉じました。耳だけ澄ませるとまだ重い箱が動いているのです。
パッと目を開け天井を見上げると黒い影が。
そんなはずはないと動いているミシンの重い箱を見ると、私が寝ているソファーの近くにはなく、隣のお父さんの部屋まで動いていました。
そしてお父さんの部屋の押入れを見上げるとその重い箱を動かしただろう、女性の顔のお面が付いていたのです。私はびっくりしたの同様二度見しました。がそのお面が私の顔をジロッと見てきたのです。
そして微笑んで顔を背けたのです。そんなのありえない、あり得るわけがないと私は不安なまままた深い眠りにつき次の朝を迎えました。不思議なあまりお父さんに朝いちで訳を話しそうしたらお父さんが「お父さんも昨日変な女性の夢を見たよ金縛りになりかけた苦しくて怖かった」と言ってきたのです。
再度確認し女性の顔のお面はお父さんの部屋の押入れには無く、自分の部屋のピアノの下ガラクタを見てみると、置いたはずのミシンの重い箱が妙に違う置き方になっており、蓋が開いてミシン本体からのコンセントがでていました。
不思議だらけの話を家族みんなに朝から話しなぜミシンの重い箱が動いたのか母も戸惑っていましたが、私がその日から体調不良が続き、不思議な夜から2日後、リビングにあるソファーの置き場所を変え、ミシンの手入れも母がしてくれたおかげで、私の体調不良も治りました。