夜中目覚めると居間から楽しげな話し声が聞こえた恐怖の体験談

不思議な体験談

子供の頃、居間の隣の部屋で寝ていました。ある日の夜ふと目覚めると、隣の居間から楽しげな話し声が聞こえてました。祖母と叔母の家に預けられっ子だったのですが、祖母は入院中。大人は叔母だけだったのです。次の朝、叔母に訪ねても誰も来てないとの返事でした。

私が小学校低学年の頃でした。居間の隣の部屋が私の寝室でした。
ある夜ふと目覚めると、隣の居間から楽しげな話し声が聞こえて来ました。話の内容まではわかりませんでしたが、何人かでお茶を飲みながらでしょうか、カタカタという湯呑みがテーブルにあたる音まで。
テレビの音なら毎晩寝付くまで微かにきこえてましたが、明らかに肉声のリアルなこえでした。

祖母と叔母の家に預けられっ子だったのですが、その時には祖母は入院中、大人は叔母だけだったのです。

「こんな夜に誰だろう…隣のおばあちゃんとおばさんがきてるのかな?もしかしたら、母が来たのかもしれない。明日の朝、会えるかもしれない。」そんな事を思いながら、幼い私はまた眠りについたのでした。
次の朝、母はおらず、叔母に昨夜の話をしました。

叔母はそんな夜に誰も来ていないし、寝ぼけていたんだろうと済まされてしまいました。
しかし、40年経った今でもリアルに思い出せる話し声はとても夢とは思えないのです。

窓も開いていないのに、部屋にあったお祭りのお飾りが風に揺られてカラカラと鳴っていたり、寝静まった夜中に誰かがお風呂に入っている音が聞こえたり…

その頃のある時期、不思議な思いをたくさんしました。
しょっちゅうそんな事を話す私に、叔母も「何かの通り道になってるのかしら…」と、そんな風に言っていたのを覚えています。