この話は私の亡くなった先輩の話です。先輩が亡くなった経緯をお話しします。今から16年前の蒸し暑い時期の7月の夜20時位でした、その日は他の知人の誕生日を祝う為、居酒屋の個室を貸し切り、皆でワイワイ盛り上がって知人を祝っていました。
お酒も入りワイワイやっていると
一番年上の先輩が、オレの友人が来たいって言ってるんだけど!誰か迎えに行ってやってくれるか!?と言い出し、亡くなった先輩が一目散に、ハイ!オレ行ってきますよ!と手を上げました。
しかし先輩は結構お酒が入っていましたので、一番年上の先輩はお前大丈夫か?と心配して聞くと、全然大丈夫ッスよ!と元気に答えていました。
そんなこんなで亡くなった先輩が迎えに行く事になったのですがそれが先輩の最後の姿とはその時は誰も思っていませんでした。
私は行きは電車で来たのですが、帰りはタクシーで帰ろうと思っていました、しかし先輩はお酒を飲むと知っているにも関わらずバイク(単車)で来ていたのです。まさか!と思い私は一番年上の先輩に〇〇君、今日バイクで来たんですけど大丈夫ですかね?と聞くと、その先輩が慌てて外に飛び出して行きました。
何分かして戻って来るとバイク置き場に奴のバイク無いぞ
アイツバイクで迎えに行ったのか?と口にしました。いつまでたっても先輩が戻って来ませんどうしたんだろ、まさか事故ってないよなと誰かが口にしました。
しかし次の日それが現実になりました。一番年上の先輩の家に亡くなった先輩の親族から〇〇が昨日の夜中にバイクで事故起こして亡くなったと電話があったそうです。私にも連絡が入り、すぐに病院に行くと先輩は即死だったそうで遺体は霊安室だそうで。
行くと先輩は変わり果てていました損傷が激しく、足・手・首・胴体がバラバラになったそうで、とにかく顔も歪んで直視出来ませんでした。一番年上の先輩が私にこう言うのです、なぁこの写真見てみおかしくね?と、その写真は居酒屋で皆で撮った集合写真でした。
よく見ると亡くなった先輩だけが透き通って後ろの背景が見えているんです。一番年上の先輩の話では、なんかどんどん薄くなっていってるんだよと言うのです。
これは私には分かりませんが、何か亡くなった先輩が訴えているのかと思ってしまいました。ちなみに、その写真は亡くなった先輩の遺族が持っているそうです。それでは。