初めての一人暮らしのはずが何かがいた怖い体験談

恐怖の心霊体験談

大学へ入学するために初めて地元を離れ、憧れの一人暮らしを始めた。何もかもが新鮮で楽しみがたくさん。毎日が楽しくてしょうがなかく、充実した日々を送っていた。しかし異変はすぐに起きた。

大学でできた友人がうちへ泊まりにきて、夜中布団に入りながら話していると、話の間に笑い声が聞こえた。

確かに同じ部屋の空間から聞こえたが、友人の声ではない気がした。しかし部屋には2人だけ。少し不思議に思ったが、特につっこむことなく話し続けていたら友人から「え、さっき笑った?」と言われた。

友人も同じように違和感を感じていたのだ。一瞬強張ったが、新生活が始まったばかりなのに早速心霊現象だなんて…と思い、2人でそれ以上は考えず、その日は普通に眠った。

同時期に、夕方部屋で1人ウトウトしていると変な夢を見た。夢の中でも同じように部屋で寝ていると、いきなり玄関から知らない人がやってきて、寝ている顔をニタニタしながら至近距離で覗き込んでくるのだ。

私は、こんな夢嫌だ!早く目を覚ませ!と体を起こそうとするが、全く動かず金縛りのように。声を絞り出しやっと飛び起きるように体が動いた。

心臓はバクバクで、もちろん部屋には誰も入ってきていない。しかしその夢はその後何度も何度も見るようになった。

数週間後、地元の友人が何日か泊まりに来た。

ある日、私が大学へ行ってる間、友人は私の部屋で1人くつろいでいた。その間、友人が持ってきたお土産の袋が、何度位置を直してもパタン、パタンと倒れたそうだ。立て続けに不思議なことが起きていると、認めざるを得なくなった。

その後も、音楽のボリュームが勝手に大きくなったり小さくなったり、PCが勝手に起動、テレビがついたり消えたりするということが立て続けに起こった。中でも1番驚いたことがある。

その日は1人でテレビを見ていた。すると視界の横で何か動きを感じたと同時にカシャーンという音がした。驚いて窓の方を見るとカーテンが盛り上がって揺れていたのだ。さすがに怖くなり、すぐに部屋を出てコンビニへ逃げ込んだ。

その日はもう1人で部屋に帰る勇気はなく、友人宅へ泊まり、しばらく誰かに泊まりにきてもらっていた。それ以降もたまに不思議なことは起きたが、カーテンのことに比べたら少しのことでは驚かなくなり、なんとか大学卒業までの4年間住み続けることができた。

引っ越した後、泊まりに来た友人の中に少し霊感がある子がいて、「あの部屋にはいたずらっ子がいたね」と、聞かされた。