いつだったか覚えていないが、季節でいえば夏であった。一日キャンプというもので、自分は3組だった。午後の5時くらいにみんなで集合してそこから学校キャンプが始まった。
自分が心霊体験をするとは思わなかったが、思い当たる節はあったかもしれない。
実は、修学旅行の泊まり先が心霊スポットだったのだが、自分は急に熱を出してしまい、取りつかれたというわけではないが、ずいぶん体が重かった。
話は戻るが、みんなでカレーを作ったり、花火をしたりと楽しかったし、怖いビデオを見るという企画もあったのらしいのだが、他のクラスでそれをやった瞬間女子が大泣きしてひどい有様になったため、自分のクラスはやらなかったらしい。もちろん、肝試しもやった。男子と女子がペアになってという、なかなか自分にとってはいい企画であった。
けど、実際真っ暗な学校はかなり怖かったし、嫌な思い出だったかもしれない。肝心の心霊体験だが、予兆というものは全くなかった。人影を見たわけでもなく、停電が起きたわけlでもなく、本当に普通だった。だが、そんな中でひとつだけ不信に思った出来事があった。
それは、学校キャンプの企画で逃走中をやったのだが、(テレビ番組でもやっているが、学校で鬼ごっこをやったといえばみんなわかると思う。)自分は腹痛が起きたのでトイレに行きたくなったが、さすがに一人だと心細いので友達にも来てもらった。しかも人が少ない体育館の方のトイレ。友人は待っていてくれたはずだったが、隣のトイレに誰かが入ったらしく、「ゆうき(仮名)お前もトイレかよ!」といったのだが、返事はなく、けれど水の音も確かにしたのだ。
自分もトイレを終え、ゆうき(仮名)に「お前もトイレかよ!って言ったの無視したべ!」
って言ったのだが、不思議な顔をしていた。どうやらトイレには行ってないらしく、人の出入りもなかったと。でも自分はその時は全く気にしなかった。こいつあとで素直に暴露するんだろうなとか思っていた。
そして、逃走中も終わり、そろそろ就寝時間ということて、寝るときは男女一緒に体育館で寝ることになった。まだ、思春期でもないし、なんとも思わなかった。そしてしばらく、友達といろんな話をして、先生の見回りにもドキドキしながらみんな寝ていった。自分も寝たが、ふと起きてしまった。すると、体育館のドアは閉まっているのに白い人がドアをすり抜けて入ってきたのだ。不気味だったが、今動いたらほんとにやばいと思った、寝たふりをした。
しばらく、体育館内を浮きながら動いていた。本当に怖かったが、しばらくするとまた寝れたらしい。。。
朝起きると、みんな元気に保護者が作ってくれたおにぎりを食べた。昨日のことを忘れられない自分は、一人霊感の女子がいたからその霊のことを伝えた。
「うちも見えたよ。」と答えられ、この気持ちを共有できたことと夢ではないという自覚もできた。その後は自分には何も起きなかった。
その女子は、手動ボタン付きのドアが急に開いたり、変な鳴き声を聞いたり、不可解なことが起きているらしい。もしかしたら自分がそうなっていたのかもしれない。