「南無阿弥陀仏」主人が寝言で叫ぶ理由を知りゾッとした怖い話

恐怖の心霊体験談

主人は霊感があるわけではありませんが、しょっちゅう夜にうなされていました。そのうなされ方が、声を震わせて甲高く聞きとりにくい南無阿弥陀仏を叫ぶので、私には迷惑でしかなく、ただ疲れからうなされているだけだと思っていました。けどそうでない時もありました。

主人は特に何かが見えるというわけではないのですが、夜中に頻繁にうなされていた時期がありました。

きまって甲高い震えた声で聞きとれない「南無阿弥陀仏」と叫ぶので、熟睡中の私にとっては、いきなり起こされるし、その声自体が怖すぎて腹が立っていました。

起こしてやればいいのですが、間仕切りを開けっ放しにした隣の部屋で寝ているので、わざわざ起き上がって叫んでいる主人の元に行くのが面倒でほったらかしにしていました。

翌日に、「なんで起こしてくれないの!女の人に襲われていたのに!」と怒られるのですが、全部夢の中の話と思い、本気で信じてはいませんでした。

ある夜なんか寝苦しいなと思い寝付けなかった時です。主人の部屋に珍しく何かいつもと違う気配のようなものを感じていたように思います。そして部屋のきしむ音が何度もあり、その直後にまた主人のあの甲高い南無阿弥陀仏が。

その時は変な気配を感じていたこともあり、本当に怖かったので、動かず、早く終われと祈っていました。

しばらくしたら主人は落ち着いたのですが、その食後に、私の寝ていた場所の上に干していた洗濯物の中の一つだけが、ふわぁーっと風に吹かれたように動いたのです。窓は閉め切っていました。

隣の洗濯物は1ミリも動いていないのに私の真上に干していた白いシャツだけが何かが通ったかのように動いたのです。いつもは何を言われても信じていなかった私も今回は、何かが確かにいたと確信しました。

翌朝、主人は何でうなされていたのかははっきりしていないが、また女の人だったような気がすると言っていました。過去に付き合っていた女の人が関わっているのでしょうか。