怖話短編集

恐怖の心霊現象から感動して笑える心霊体験など今まで見たこともない不思議な怖い実話エピソードが満載

感動する心霊体験談

ご先祖様と一緒に飲んだお茶、そしてお礼の書

10年前、上の娘を出産して間もなくの初秋の話です。娘を連れて、初めて義父の実家のお墓詣りに行きました。そのお墓は我が家から車で2時間ほどの山の中にありました。

日を改めて、草を刈る道具を持ってまた来ようということになったのですが

日を改めて、草を刈る道具を持ってまた来ようということになったのですがの画像

行って愕然としたのですが、草木が生い茂り、八つあると聞いていたお墓は荒れ果ててその日は見つけることができませんでした。

帰ろうとする私に「甘いあんこが食べたいから買ってきてくれ。」と誰かが声をかけました。

そこは山奥のお墓ですので私たちしかいませんでしたが、主人にそのことを伝えると「ああ、じいちゃんだ。死んだじいちゃんは甘党で、あんこが大好きだったから。」と言いました。

後日、草刈用のカマや軍手、ローソク、お線香、新しい八つの湯のみ茶碗、冷たいお茶とリクエストのあんこの入ったおまんじゅうを持って、再びお墓を訪れました。
おんぶ紐で娘を背負い、主人と二人して半日かけてお墓の草木を刈り、なんとか八つのお墓を見つけ出しました。

お線香をたてて、新しい湯のみ茶碗に冷たいお茶をそそぎ、おまんじゅうをお供えして家族でお祈りをしました。

娘を背中からおろし、お墓の前でお弁当を広げ

娘を背中からおろし、お墓の前でお弁当を広げの画像

ご先祖様たちの話をしながらお茶を飲んでいると、なんと目の前のお墓のお茶がどんどん減っていきました。
びっくりして他のお墓もみてみると、どのお墓もお茶が減っていました。それどころか、目の前でぐんぐん飲み干されていきました。

私はもともと霊感が強いのでこういった体験は何度も経験していますが、主人は初めてだったのでとても驚いていました。そして喜んで、ご先祖様たちのお墓にお茶をそそいでまわりました。
お墓もきれいになり、ご先祖様たちにもお会いできたような気がして、主人と二人大喜びで家に帰りました。

その翌日の晩のことです。
仕事で帰宅のおそい主人を待ちながら娘に添い寝していると、目の前の白い壁に突然太い筆で書かれたように「心」という字が浮かびあがりました。
びっくりしました。

字はすぐに消えましたが、帰宅した主人に今こんなことがあったと伝えると「ああ、じいちゃんだ。」と嬉しそうに言いました。
主人が小学4年生の頃に亡くなったという主人の祖父は、地元でも有名な書道家だったそうです。きっと、お墓をきれいにしてもらって、甘いあんこのおまんじゅうを食べたじいちゃんが喜んで、その心が嬉しくて「心」って書いてお礼を伝えに来たんだよと主人が教えてくれました。

その祖父の心が嬉しくて、私も胸がいっぱいになりました。

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