6、7年前まで、私は北海道は室蘭市に住んでおりました。
中学時代に始めたバドミントンにどはまりし、中年まっさかりになった今でも続けておりますが、室蘭に住んでたこの頃が一番ストイックに練習してましたかね。
休みの日、曜日があえばバドミントン。
バドミントンがない日は春夏秋冬、暑かろうが寒かろうが、上は薄手のウィンドブレーカー、下は短パンといういでたちでお外を走っておりました。
ストイックでしょ?
とある冬の日の休日バドミントンの練習がなかったもので
いつものようにえっちらおっちらと、北海道は室蘭の閑静な住宅街を走っておりました。風の強い室蘭の、寒さの厳しい真冬のさなかですが、それにも負けずにいつもどおり、いや、むしろあの日はいつもよりも気持ち良く走ってました。
ランナーズハイってやつですかね。
ランニングされるかたなら分かると思うのですが、なんかこう、ハイペースで走ってても疲れない、気持ちいいみたいな、あの感覚に入ってましたね、あの時は。
そんな状態ですから、いつもならだまって黙々と走るところを鼻唄・・・というか、長渕歌ってみたりして。
なんの意味も無く小さなガッツポーズ決めたりして。
とにかくランナーズハイの文字通り、ハイテンションで一人走っておりました。
季節にそぐわない格好もそうでしたがよく通報されなかったな
田舎のおおらかさバンザイです、よかったよかった。
そんないつもと違うテンションで走り続ける私ですから、ほんのちいさなことでもいつもと違うことをしたくなったのでしょうかね。
いつもなら、やむなく車道を走る時には、車が避けやすいかなーと思って、左端を走るのですが、ほんとになんとなしです。
なんとなしに、反対側にわたって、右側を走り始めました。
それからほどなくT字路にさしかかり、T字路を右に曲がったその瞬間に、背後からドーン!と、ものすごい音が。
何かと思って振り返ってみると、そこには雪山にもののみごとに突っ込んだ車が・・・。
しつこいようですが真冬の室蘭でのお話しです
私の格好に季節感無かったですが、道路はツルツルアイスバーン。
スリップした車がT字路を曲がりきれず、真っ直ぐ雪山に突っ込んだわけです。
もし私がいつもどおり左側を走っていたら、そのままスリップした車に巻き込まれて、一緒に雪山に突っ込んでいたことでしょう。
その車のドライバーさん、幸い突っ込んだのが雪山でしたから、苦笑いを浮かべてすぐにバックで自力脱出、走り去っていきましたのでたいした怪我も無く無事だったのでしょう。
ただね、丸腰短パン姿の私が巻き込まれていたら・・・。
思い出すだけでも身の毛がよだちます、ぞっとします。
これを虫の知らせだ、なんて騒いでいるわたくしですが、皆さん、大袈裟だとお思いでしょうか?
いやいや、人生40年近く生きてると、こんなふうに、ただの偶然ともいいきれない不思議な体験の一つや二つ、もっているものなのですよ。
以上、アラフォー中年男子の虫の知らせの不思議体験でした。