大阪の踏切で透明な女子高生に助けられた不思議な体験談

不思議な体験談

大学生の頃はバイト三昧の日々で心身共に疲れ果てていて、ある日踏切を渡る途中で急に意識が朦朧としてその場に立ち竦んでしまいました。踏切も降りてきてどうすることもできなくなった時あんた何しとん?と手をひっぱってくれた女子高生が半透明でした。

これは僕が大学生の時に体験した話しです。その頃の僕は大阪の大学に通っていて一人暮らしの生活資金のために幾つものアルバイトを掛け持ちしていました。

連日のバイト疲れで疲れが溜まっていた僕は食事を摂ることも忘れるほど働きづめで時々意識がフッと無くなる感覚がありました。

しかしやればやるだけお金が貯まっていく感覚に溺れて夢中でバイトをやっていましたが、さすがに食事を摂らずにはいられず買い物に出かけました。フラフラとスーパーマーケットに歩いていたときに踏切に差し掛かりました。

普通に歩けば10歩も歩けば通り過ぎる距離でしたが踏切の中程で急に目眩がして気を失いかけてしまい、そのまま立ち竦んで動けなくなってしまいました。

踏切が降りてきているのに何故か身体が動かずにいた自分は「ああ、このままでは轢かれてしまう」と妙に冷静に考えていました。

その時に「ちょっと!あんた何しとん!?」
と言う声と共に腕をグイっと引っ張られて踏切の外に連れ出されたのです。意識が徐々に戻ってきて、自分がいた踏切の方に目をやると電車がすぐにやって来て通り過ぎました。

それを見てやっと恐怖を感じて、助けてくれた方にお礼を言おうと振り替えるとそこにはブレザー姿の16~17歳位の女子高生が居ました。よく見ると彼女は半透明で手首がありませんでした。

声を出そうとした時には彼女は向こうに振り向いて消えていきました。彼女が疲労のために見えた幻なのか、それとも幽霊なのかは分かりませんが。

お礼を言えなかったのが残念です。これが僕が体験した不思議なお話です。ご覧頂きましてありがとうございました。