勤務先の老人ホームで心霊体験した怖い話

恐怖の心霊体験談

私は23歳の時に老人ホームに就職しました。正規採用だったことから当然夜勤があり、就職して3か月目から夜勤をしていました。私の勤務している老人ホームは4階建てで3つのフロアに別れて入所者がいるため、夜勤は1フロアに1人ととても重労働でした。

そのため仮眠の時間が設けられていても実質上取ることができない状態にあり、夜間ずっと起きている分心霊現象に襲われました。

最初に勤務していた比較的自立度が高い入所者に関しては、夜でも起きている人がいたこともあってか一度も心霊現象に遭遇したことはありませんでした。

しかし次に勤務した要介護5の人が主に入所するフロアでは夜は皆寝静まっているということもあってか、夜勤のたびに心霊現象に遭遇していました。

私が最も目撃していたのは老人ホームの目の前にあった電話ボックスにいたスーツ姿の男性でした。

最初はそこに人がいて電話をしているのだろうと思ったのですが、時間帯は夜中の1時ごろ、しかも毎回その場にいたことからこの世のものではないと思うようになりました。

また時々夜遅くまで起きていた90代後半の入所者の女性がいたのですが、その女性の枕元には時々椅子に座っている女性の姿が見えました。

入所者は寝る時には必ず頭のライトを小さくつけた状態で寝ていたのですが、そのライトにこの世のものでない女性が照らされていました。

一度誰なのかを確認しようと思って前に行ってみたところ、姿がすっかり消えてしまい驚きました。それ以外にも詰め所前に座っている老人やどこからともなく聞こえてくる声などさまざまな心霊現象に遭遇していました。

しかしこの心霊現象に関しては私1人が体験していたことから、日勤になって人に話をしても信じてもらえませんでした。しかし別のフロアでは同じ場所で同じ時間帯に3人の職員が違う日に人のうめき声を聞いて驚いたことがあったそうです。

そのフロアでも夜勤帯は1人の勤務でしたが、複数の人が体験した心霊現象として珍しく思うとともに間違いなくこの老人ホームには幽霊がいるのだと怖くなりました。その老人ホームの勤務は約2年で終えましたが、退職して15年ほど経過した現在でも私の周りでは心霊現象が起きることがあります。

私は時々ランニングをしているのですが、いつも決まった場所を通るとそこにある家の屋上から誰かが私の方を見ています。

数回程度の目撃であれば偶然人がそこにいたと思うのですが、毎回そこに同じ人がいるためこれは心霊現象が起きているのだと思いました。このように老人ホームで心霊現象を体験して以降霊感が強くなったのが今でも続いている状態になっているのです。