私が大学生だったころ、面白半分で友達5人と湖の近くの心霊スポットと言われていたホテルの廃墟に行きました。ホテルをみんなで見てその場から離れると、私を皮切りに、行った子が次々に体調を崩していったのです。
私は友人とアパートに住んでいたので
私が大学生だったころの話です。友達がよく集まって来て話し込んだり、遊びに行ったりしていました。
夏の暑い夜にいつものように集まって話していると、友人が「暇だね~」と言い出し、みんなで話してドライブにでも行こうか!ということになりました。
「海は遠いし山はこないだ行ったよねー・・・。じゃぁ、湖はどう?」私が住んでいたところから1時間ほどの所に、大きな湖があるのです。山を通って行くので山も水も楽しめそうだということで、この日は湖へドライブすることに決まりました。
走る車の中は女の子ばかりなのでおしゃべりが付きません。一人の子が夏恒例の怖い話を始めました。すると他の子が「湖の近くに霊が出るって言われてるホテルの廃墟があるの知ってる?!」と言い始めました。その中に偶然場所を知っている子がいたのです。湖の近くから民家が並ぶ中を通り抜け、山の中に入っていきました。
周りを木に囲まれた道路を走っていると
場所を知っていた子が「ここ!ここ!」と言いました。はじめは車から見ていたのですが、とりあえず降りてみよう・・・降りてみたら近づいてみようということになり、車の明かりの中、割れている窓から中をのぞいたり、周りをしげしげと見て歩いたのです。
建物の中は有名な場所だけあって、誰か入ったりもしているようで、スプレーで文字が書いてあったり、中のものが散乱したりしていました。
中を見てみんな納得したのか、「特に何もなかったねー。」と言いながら、帰宅の途につきました。
車に乗った私はなぜか首のあたりに違和感を感じました。
でも気のせいだろうとはじめは気に留めなかったのです。しかしどんどん頭が痛くなってくるのです。「頭が痛い・・・」と言うと、夏風邪かなぁ・・・とみんなが心配してくれました。しかし、しばらく走っていると頭痛はなくなり、みんなとワイワイ話しながら家に着きました。みんな疲れたのかそのまま流れ解散しました。
次の日からほぼ毎日来ていた友人が来なくなりました
みんなでおかしいね・・・学校で見かけなかった?と、心配していました。携帯電話もない時代だったので、自宅に電話するのもまずいかな・・・という話になり連絡を待つことにしました。
そんな話をしていると、一人の子が「私あれから足を痛めてさー!」と言い出したのです。足には湿布が貼ってあります。でもまさか心霊スポットに行ったからだとは思いませんでした。
4、5日経ってから、連絡がとれなかった子が顔を出しました。「久しぶりじゃん!どうした?」と言うと、「あれから帰ったら熱が上がって、昨日まで下がらなかったんだよ」というのです。「なんか・・・気持ち悪いね」と、みんな「いつもと違う・・・」と思い始めました。
そんな中、大学の友達ではない子がやはりなかなか顔を出しません
「誰か連絡なかった?」「仕事忙しいのかな・・・」「おかしくない?!」みんなで心配していたのですが、本当に連絡がありません。
やっと顔を出したのは1か月程してからでした。「なにしてたのーーー!?心配してたんだよーーー!」顔を見てホッとした私たちは、次の言葉を聞いて息をのみました。「入院したんだよ・・・。」その子は帰って寝ていると、激しいめまいと頭痛におそわれたというのです。
急いで病院に行くと、くも膜下出血の疑いがあるからと入院と検査をしていた。疑いははれたが、体調が悪くて今日までこれなかった・・・と言うのです。私たちは顔を見合わせ、「あそこはやばい・・・」と話しました。
それから私たちは心霊スポットには近づかなくなりました。興味本位で心霊スポットに行くということは、どんなに危険なことなのか身をもって体験したのです。今、自分の子供たちが霊などに興味を持つ年ごろとなりました。私は母として子供にこの体験を話して、興味本位で心霊に近づかないよう伝えています。