今まで霊などみたことなかったのに引っ越したら、急に霊感がついてしまったのか、誰もいないはずの職場にいる女の人を見たり、帰り道に車に乗っている男の子を見たりしてしまった。そしてまた引っ越したらぱったりと見なくなってしまった。
その体験をしたのは約10年前のこと
東京の美容専門学校を卒業し、群馬県のエステサロンに就職したばかりの頃のことです。
実家は茨城なのですが、就職のため群馬に、アパートを借り一人暮らしを始めました。部屋は1LDKで、広めのロフトが付いていました。
それまで、私はお化けの類は全くと言って無縁で、でも、いないとも思っていなくて、なんで私には見えないのかと歯がゆく思っているほどでした。
が、しかしこの引っ越しでそんな私に霊感というものが本当にあるんだ!そしているところには霊がいるんだ!ということに気がつくことになります。
初めて出会ってしまったのは自分の部屋
ロフトに寝ていたのですが、このロフトが一般的なロフトではなく扉と下の部屋が見える窓が付いた天井が低い個室的なもので下の部屋とは空間を隔てています。
ある夜、下の部屋でコツコツ、コツコツと音がしていました。そんな部屋の構造なので下を見るのも億劫で、隣の部屋のことなのかとも思いしばらくうるさいなぁともんもんと我慢しウトウトしていました。
そして一時間後くらいでしょうか、またふと眼が覚めると同じような音がまだしています。
さすがにあぁうるさいなぁと思い、トイレついでに確かめようと思ってドアを開けると、ぼわっとした男の人が床を叩いています。
私はぎょっとしすぎて階段から滑り落ちそうになりましたが、辛うじてドアをしめて煩い心臓を抱えて大きく息を繰り返しました。少し落ち着いて気がつくと音が消えていました。
でも再び覗く勇気はなくとにかく朝になってくれることを祈りながらとこに着きました
その後も次に引っ越すまでの二年間何度かその方の気配というか、音をを感じることがありました。
また3ヶ月後くらいでしょうか、職場で皆で帰る準備をしている時です。エステサロンのベッドが並んでいる部屋は電気も消え非常口ランプが光るばかり。ロッカーがルームからサロンを覗くと、誰かいます。いや、誰もいないはずなんです。でも女性が確かに見える。
またもやぎょっとした私はすぐ近くにいる同僚にねぇ、誰かいるよ!ほら、って指をさしたら、もう見えなくなっていました。就職したてで激務でしたし、少し頭がおかしくなってきてしまっているのか、だんだんと心配になってきました。
その後も帰り道に、車のバックミラーを覗くと、後部座席に小学生くらいの男の子が乗っていたこともありました。あぁ私はこのままこの子に連れて行かれちゃうのかなと、恐怖を感じながら家まで運転していきましたが何事もなく帰り着きました。
二年後、地元の茨城に帰ってきてからはまた、霊などすっかり見えなくなってしまいました。あの二年間はなんだったのでしょうか。場所的に霊感が強くなったり、ある年齢で強くなったり、のんなことがあるのでしょうか。