私が小学3年生のときの話です。学校では、自分も含めた女の子3人でいつも行動していました。ある日、その中の1人の女の子が山村留学に行き。その山村留学先で亡くなってしまったのですが、その前日私は彼女に会っていたのです。
私は公立の小学校に通っていました
当時は小学3年生で、学校では自分も含めた女の子3人でいつも行動していました。
そんなある日、グループの中でも明るく皆を引っ張っていってくれるリーダーのような存在の女の子(仮にNちゃんとします)が山村留学をしようか迷っていると相談してきました。
私ともう1人の子はNちゃんが行きたいならいいんじゃない?楽しそう!と返事をしました。
その話があって数週間後に、Nちゃんは山村留学に行くことを決意しました。Nちゃんのお母さんも同行して、数日後には出発してしまいました。
半年後には戻ってくるという事だったのですが、Nちゃんにちゃんとした挨拶もお見送りもできずに私たちは離れ離れになりました。
Nちゃんが山村留学に行って2、3ケ月ほどたったある日、私は小学校の校門でNちゃんに会いました。
あれ?と不思議に思いつつも私はNちゃんに話しかけていました
するとNちゃんも楽しそうに笑って返事をしてくれたのです。
少し遊んでから、Nちゃんは時間だから行くね。と言って帰って行ってしまい私も家に帰りました。
その次の日、もう1人の子にNちゃんに昨日会ったんだよと話していたのですが学校が終わって家に帰ってすぐに、私は両親に抱きかかえられました。
ラジオでなぜか、Nちゃんの名前が呼ばれていたのです。それも行方不明で。
そのラジオによると、Nちゃんは昨日、山村留学先でお母さんとガイドさんと3人でカヌーに乗っていたところ、そのカヌーがバランスを崩し転倒。
ガイドさんは何とか岸に上がってきたものの
そのままNちゃんとNちゃんのお母さんが行方不明になっているというものでした。
そのまままた何か月かたち、結局NちゃんとNちゃんのお母さんは発見されることなく、お葬式が執り行われました。
もしかしたら、2人の死体は見つかっていたのかもしれません。ただ、見せられる状態ではなかったのかもしれません。
2人の居場所も、当時は教えてもらえず訳も分からない状態でお葬式に参列していました。
今でもわからないのです。ラジオが流れる前日にNちゃんに会った記憶が現実だったのか夢だったのか。
どちらにしろ、最後まで行ってらっしゃいもバイバイも言えずに後悔していた気持ちは消えていました。
あの日Nちゃんが合いに来てくれたからこそ、この後悔がなくなったように思えます。
現実ではありえないと、大学生になった今ではわかります。ですが、単なる夢だったとは思いたくない出来事でした。