これは一人暮らしをはじめたマンションで金縛りが頻繁に起こり、ドアロックが勝手に閉まったり、原因不明のカーペットの水浸し事件が起こりました。業者さんを呼んで原因を調べましたが、どちらも原因不明と言われてゾッとした話です。
あれは私が18歳で一人暮らしをし始めて間もない頃のお話しです。一人暮らしをし始めてからというもの、度々耳鳴りが起こるようになり、その後金縛りにかかるという事が何度か起きていました。
気味が悪かったので夜に電気を消すのが怖くなってしまい、毎晩電気をつけっぱなしで眠るようになりました。
そんな事がしばらく続いたある日の事です。
渋谷で友達との飲み会を終え、終電で帰宅しドアを開こうとしたら、なぜかドアが開きませんでした。
「あれ?なんで?」と一瞬パニックになりました。
内側からバーロックがされているのです。
そのバーロックは完全にドアが閉まった状態且つ、内側からはめるタイプのものなので、一人暮らしをしている私の家ではありえないことでした。
「誰かが侵入した!?」ゾッとしました。
少しだけ開くドアの隙間から恐る恐る携帯電話のライトを使って、中の様子を覗いてみました。
中は妙に静まり返っており誰もいない様子です。ベランダ側に(うちはマンションの1階)回って見ても、窓の鍵はきちんとかかっていて、誰かが侵入した形跡はありませんでした。
終電が終わった後の時刻だったので、友達の家に避難することもできず、もちろん田舎の実家に帰れるはずもなく途方にくれました。
家に入るのはすごく怖かったですが、どうにもならないのでひとまず24時間の鍵屋さんに来てもらいました。
鍵屋さんが言うには、この鍵は複雑でなかなか開けられないとの事で、結局家に入れたのは、東からうっすらと日が昇り始めた朝5時頃でした。
部屋に入り電気をつけてそっと部屋中を見回すと、そこでまた、不可解なことが起こっていたのです。
なんと、キッチン前のカーペットがびちゃびちゃに水浸しになっていたのです。
声にならない悲鳴を上げ、もうパニックでした。
明け方だったのですぐに実家の母に連絡し事情を話すと、まずは水回りのトラブルに対応してくれる業者さんに連絡をしなさいという事だったので、すぐに電話をし、業者さんに来てもらいました。
びちょびちょのカーペットを剥がすと床が開けられるようになっており、配管のようなものをチェックしました。
30分くらいチェックしたあと、上の階で水漏れを起こしていないか確認してきますと部屋を出て行ったので、私はその場で待ちました。
しばらくして困ったような顔をした作業員さんが戻ってきました。床を剥がして配管チェックをしたが水漏れはなかったし、上の階での水漏れもなく原因がわからないと言われました。
業者さんはこれ以上できる事はないとの事だったのでとりあえず帰ってもらいました。
水浸しになったカーペットを何枚ものバスタオルを使って拭いたあと、勝手に閉まったバーロックについて実験をしてみました。
私の仮説では、ドアを勢いよく閉めすぎてその反動でバーが閉まったのではないかというものです。
内側から何度かスゴイ勢いでドアを閉めてみましたが、バーはびくともしませんでした。
結局、この2つの事件の原因は不明ですが、私は金縛りが頻繁に起こっていたことに何か関係があるのでは?と思っています。
その後、そのマンション(両親が買った分譲)に住み続けるのはあまりの恐怖でできなかったため、相場より安い値段で売却しました。
売却したのは韓国人女性でしたが、その方がその後どうなったのかは知りません。