古い旅館で金縛りに合い女性の幽霊と遭遇した恐怖の実話体験談

恐怖の心霊体験談

私は男で会社員をしていますが世の中で最も怖いものが幽霊です。霊的な話が苦手でなるべく聞かないようにしていたのですが、友人たちと旅行先の旅館で心霊話を聞いてしまい怖くなりました。

潜在意識に結びついたのか、その夜に金縛りに合ってしまいました。

夏になりますとテレビで心霊現象の特集の番組がありますが、見るのも苦手ですし特に再現フィルムは脳裏に焼き付き易く、後から思い出す事が多く寝れなくなってしまうのです。

見ては行けないと思いつつ薄目を開けながら見てしまうのですが、夜寝る時には部屋の電気を点けないと寝れないくらいに小心者なのです。

夏になり友人たちと旅行に出かける事になったのですが、男性三人と女性二人の計5人で2泊3日の旅に出る事になりました。
観光地を回り楽しく遊んだ後に宿舎に戻りましたが、創業80年の古い旅館で歴史のある古風なお部屋に泊まりました。

畳敷きのお部屋で窓から見える景色がとても良く

山の景色がとても美しい場所だったのですが、ある一角に目を向けると場所に相応しくない光景が目に飛び込んで来たのです。
それは墓場の一角で墓石がずらりと並んでおり、国道のライトが薄暗く一角を照らしていたので、とても不気味な光景に映りました。

それを指摘した友人が心霊話を話し出し仲間達を怖がらせ始めたのです。
おばあさんが亡くなって残されたおじいさんが、おばあさんの霊を見て一緒に歩いたとか、首の無い遺体が病院を歩いている等、次から次へと話し始めるのです。

楽しんで聞いている仲間も居ましたが、私は昔から霊的な話が苦手なのでビクビクしながら聞いており、夜寝れるか不安になってきました。

更に追い討ちを掛けるように旅館には座敷童子がいて

走り回っているよと、場所を指差して私を怖がらせようと必死に話してきたのです。
本当に止めてくれと思いましたし寝れなくなると言いましたが、笑って私を餌にして楽しんでいるようでした。

お酒を飲みながら楽しいひと時を過ごしていましたが、夜の12時を回りましたので明日に備えて寝る事にしました。
友人が冗談で電気を点けて寝る、と言って来ましたが、気にしないで良いよと言い電気を消して寝る事にしました。

一つの部屋で5人で寝る事になり、次第に友人たちのイビキがうるさくなり中々寝れなかったのですが、知らないままに寝てしまいました。
しばらくして夜中に途中で目が覚めてしまったのですが、何気なく入り口の方を見ると女性が立っていたのです。

始めは友人の女性がトイレにでも行くのかなと思っていたのですが

足を動かさずに後ろにスーッと後退を始めたのです。
動きもおかしいですし明らかに友人ではないと思い、思わず声を上げたつもりですが、なぜか声が出ないのです。

叫ぼうとしても声が出なく詰まった感じでウッと言うのが精一杯です。
後姿の女性が居間と壁の間を行ったり来たりして、壁に入ろうとしているのがはっきりと見えました。

恐怖のあまり隣の友人を起こそうとしましたが、今度は体がまったく動きません。
寝返りもできませんし起きる事も喋る事もできません。
1時間近く動かなかった記憶がありますが、やがて気を失ってしまい朝になって昨日の事が蘇ってきました。

友人たちに話をしますと寝ぼけて居たのではないかと信用をしてくれませんでしたが、一人の女性だけは親身になって聞いてくれ、霊的な物を見たのだと信用をしてくれました。

怖い話が苦手でしたので心理的に影響を受けたのか、潜在意識に左右をして現れたのか定かではありませんが、夢では絶対にありませんし現実に見てしまったと思っています。